肩甲骨にこだわる

 


3年前から頭痛に悩んでいる40才代の女性患者Cさんの続報です。

先週の木曜日が特に痛く、会社の同僚にも、「肩がパンパンにこってる」と言われたそうです。今日は、それほど痛みが強くはないのですが、後頭部からアゴにかけて痛みがあります。

前々回の「肩甲骨と腸骨3」で肩甲骨に置鍼して、腰痛とついでに、歯痛がなくなった症例を紹介しました。今回はCさんに対しても応用できると考え、肩甲骨に絞った治療を試みました。合谷診(人差し指と親指の間の触診)をして、頭に置鍼8本。これで、後頭部の痛みが消え、アゴの痛みのみとなりました。

Cさんには、ベッドでうつ伏せになってもらいます。今回は両肩がこっているので、両肩甲骨に鍼を刺して抜いていきます。肩甲骨は丁寧に診ていくと圧痛点は、あらゆるところにあります。ところが、WHO(世界保健機関)が定めた経穴(ツボ)361穴では、肩甲骨に5穴しかありません。

肩甲骨に関しては、これらの5穴にこだわらず置鍼しています。左右の肩甲骨の圧痛点に、10~12穴刺して抜き、左肩甲骨に関しては、お灸もしました。

今回は、随分効いたようです。Cさんは、しっかりとうなずいて、

「・・・効いてます!」

来週が楽しみです。