師走の京都は、寒い(最高温度9℃)
大徳寺の茶室は、障子で外気が遮断されているだけです。そのため、30分前にエアコンで暖を取っても、室内の温度は、中々上がりません。そこで、服を着たま出来る操体法を行うことにしました。
「先生、今日は肩甲骨を中心にやってください。」
茶室に入るや否や、30才代の女性患者Aさんが、訴えて来られます。底冷えのする京都で、肩甲骨がカチンコチンにこっているようです。Aさんは、モコモコの上着に厚手の靴下を履いています。靴下の上から、指揉(も)みと思いきや・・・・・足をよく見ると、左足の方が右足より15mm程長い。そこで、骨盤調整から始めます。
「Aさん、左の踵(かかと)を、私が親指で押し上げていますから、ゆっくり押し込んでみてください・・・・決して、力まないで・・・カラダの中心腰を使って・・・痛かったやめてくださいね~・・・」
などと言いながら進めていきます。冬場は布団に入ると膝を立てたくありません・・・寒いから。それで、踵(かかと)を押し込むだけの操法に・・・・・1回で足の長さが整いました。これは、山元式新頭鍼療法(YNSA)の脊椎を整える基本治療に当たるかも知れません。
次に、冷えた足をゆっくりと揉(も)んだり、揺(ゆ)すったりの操法。
やっと、肩甲骨の操法になります。Aさんにはうつ伏せになってもらい、肩甲骨の圧痛点に私が手を置くだけです。仰向けになってもらっても、肩甲骨の圧痛点に手を添えるだけ。
25~30分行い、終了としました。
この操法では、翌日あるいは、翌々日にカラダの変化がある事もしばしば見受けられます。
来月にその経過を伺いたいと思います。