夜、練習が終わりお父様と一緒に来院されました。春高バレーでも活躍したB君、鍼は初めてで怖いそうです。そこで、使用する鍼を実際に見てもらい少し安心してもらいます(逆に怖くなったかも・・)。
B君は、2日前から太ももの前側(大腿四頭筋)が痛くなったそうです。
合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、右が痛いので治療は右側から始めます。
上腕診(肘の内側横紋の触診)
左:胸椎
右:頸椎、腰椎、脳幹、大脳
上記に対応する部位に圧痛点があります。それぞれの圧痛点には、頭に治療点がありそこに置鍼していきます。不思議に思われるでしょうが、置鍼した瞬間に圧痛点の個所がゆるみます。鍼が初めてのB君には、これを体感してもらうのが一番です。そこで、右の脳幹に対応する生え際から2cmほど上の中央部に置鍼し、圧痛点を押圧します。
「どう?」
「・・痛くない・・・?」
不思議そうに唖然とするB君を見て、鍼の恐怖がなくなった事が分かりました。もうこれからは、いつものペースで置鍼していきます。合計6本の置鍼で圧痛点はなくなりました。
これは、基礎治療で自律神経を活性化します。
次に、左右の太ももの治療に移ります。今回はIソマトトープ(小さな人型)から治療点を探ることにします。右太ももに当たる個所に3本置鍼し、
「どう?・・・太もも」
「・・・・??右の太ももは痛くないから、左が痛いです。」
「そしたら・・・左に刺すので、こっち向いてくれます?」
左側頭部にやはり3本置鍼をすると、左の太ももの痛みもなくなりました。これで十分なのですが、B君の上腕を触ると、ずいぶんハリがあります。そこで、上肢に対応する側頭部にも3本置鍼し、ベッドで30分休んでもらいました。
その間、お父様に山元式新頭鍼療法の説明をし、ずいぶん関心を持っていただきました。少しずつ浸透して行きますように❗️