ギックリ腰のCさん

仕事を終えて、夕方に来院されました。ここで、師匠・加藤直哉先生の著書「山元式新頭鍼療法の実践」から急性腰痛症のフィンランドの報告記載を、引用します。

急性腰痛症の患者さんを無作為に3つのグループに分けます。

第一グループは2日間安静をとります。

第二グループは運動指導を行います。(理学療法士が前後左右に腰を動かすように指導)

第三グループは痛みの範囲でなるべくゆっくり普段通りに過ごします。

そしてその後の腰痛持続や程度、仕事の支障、欠勤日数をチェックしていきます。

結論です。

最も結果がよかったのが第三の、出来る範囲で安静をとらず動いたグループ、もっとも悪かったのが安静にしていた第一のグループでした。

とあります。ですからCさんは、ギックリ腰にもかかわらず夕方まで仕事をしたことが、良かったのです。では当院治療効果は・・・

「昨夜は、全く動けない感じ・・・・朝起きても、同じ。それでも、車運転したり、取材の仕事を受けたり・・・何とかこなせて、来れました。昨日よりは、良くなっています。」

「実は、なるべく普段通りの動きをしてる方が、安静にしてるよりカラダにはいいんですよ。」

加藤直哉先生のオオム返し。

早速、上腕診(肘内側の横紋の触診)

左:頸椎(1)腰椎(D2.Iソマ7)

右:腰椎(D2.Iソマ7)

上記でギックリ腰は治りました。

補足として、外果治療点(外くるぶしの圧痛点)にパイオネックス4ケ。

両肘外側の圧痛点に2本ずつ4本置鍼。

足底に1本ずつ2本置鍼。

左:頸椎(1)腰椎(D2.Iソマ7)

右:腰椎(D2.Iソマ7)

を説明します。

①左上腕診で、頸椎に対応する個所に圧痛点があり、オデコの治療点(A点)に1本置鍼で、圧痛点がなくなりました。

②Cさんの腰痛に集中します。

D2とは、D点に2本置鍼ということです。(イラスト参照)

Iソマ7とは、Iソマトトープ(小さな人型)に7本置鍼ということです。(イラスト参照)

途中、感覚の鋭いCさんは、置鍼するたびに、

「あっっ・・・今の効きました・・腰がゆるんで来るのが分かります。」

など経過報告をしてくれるので、楽しく治療できました。

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