「先生、調子がええんです(良いです)。そやし、今週は治療休んでみようと思うんですけど・・・」
3年前から偏頭痛に悩んでいる40才代の女性患者Cさんからの連絡がありました。
「すごいね~~、良かったね❗️行けるとこまで、ガンバってみて。途中しんどなったら、いつでも連絡ください。」
と、言い残して・・・まだ、連絡がありません。もう2週間たち、明日来院となります。どうやら、前回の治療が効いたようです。そこで、前回の症例を引用します。
(引用文)
そこで、今回はいつもと違う治療を考えました。合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)はしますが、頭の正中線(生え際から頭頂部)から1cm左右の平行線上の12脳神経の治療点に置鍼する事にしました。
12脳神経というのは、脳から直接出ている神経のことで、1番は、嗅神経。2番は視神経・・・・などあり、12番は、舌下神経、このようになっています。その中で9番の舌咽神経に対応する頭頂部に置鍼すると、
「口の中の舌が当たる上の方と、ノドが楽になってきた。」
「それで、今どこに痛みが残っとるん?」
「左の鼻と、アゴ・・・くらいかな?」
『これは、胃経(胃のツボの流れ)じゃ❗️』と思いました。大雑把にツボの流れをいうと、12ありまして、お腹から手先。あるいは、手先からお腹の流れが6本。頭から足先、あるいは、足先から頭までの流れが6本。この中で、胃に関する流れは、頭から足先になるのです。その流れがCさんの痛みの個所を流れているのです。胃の大切なツボは、膝から下にあります。その大切なツボを刺激するとCさんの顔の痛みが、取れるかもしれません。
そこで、足の甲にお灸を沢山すえます(壮数を数えられませんでしたが、30壮以上していました)。
これで、顔の痛みの範囲が狭ばりましたが、まだ鼻の左とアゴに痛みが残ります。そこで、お灸をあきらめ、鍼を刺す事にしました、まず足三里。
「何か、す~と楽になります。」
(引用文終了)
前回は、脳神経に置鍼をし、顔面の痛みが胃経(胃のツボの流れ)だと気付き、膝から下の治療点にお灸と鍼治療をしたのが、効いたようです。明日、Cさんが2週間をどのように過ごしたのか、聞くのが楽しみです。