日々進化

「今日は、楽しみにしとったんよ。」

「うん?」

「・・・日々進化しよるいうて、聞いたけん!」

「・・あああ~、○○ちゃんに聞いたん?」

「ほうよ、ほうよ!」

高校の同級生60才代男性患者Aさん、来院早々素敵なお言葉をいただきました。腰痛、下肢のしびれで11ヶ月前から通院され、最近では、1ヶ月に1回、健康管理のため来られています。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):右(右側から始めていきます)

進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)

左:脳幹(1)

右:腰椎(1)、脳幹(1)

(  )内は圧痛点が無くなり治療できた置鍼の数。(0)は、他の個所の置鍼の影響で圧痛点がなくなったことを示します。これで基礎治療が終わり、自律神経が整いました。次に、首診をし、側頭部の治療点に置鍼します。

首診

左:腎(0)、膀胱(1)、胃(0)、小腸(0)

右:腎(0)、膀胱(1)、胃(0)、小腸(0)

「ここは、どう?」

「痛った!」

「膀胱じゃ~」

「ワシ、頻尿なんよ。」

「ここは、どう?」

「痛った!」

「胃じゃ~」

「逆流性食道炎!」

「・・・なんか、素直なカラダしとるのう」

「そうなん?」

Aさんが一番痛がっていた膀胱の治療点に置鍼すると、腎、胃、小腸もついでに良くなっていました。本当に素直なカラダの持ち主です。このまま、奥のベッドべ寝ていただいてもいいのですが、「・・・日々進化しよるいうて、聞いたけん!」という言葉が頭に残っていたもので、

「もう2本刺して終わりにしょうわい・・・・ここ痛ない?」

「痛った、どしたん・・・めちゃくちゃ痛いけど・・・」

「ここは、トルコの先生は見つけたツボよ。」

などと、おしゃべりしながら2本置鍼。後は、フォークソングを聴きながら30分ほど休んでもらいます。施術後、玄関で、

「・・・あれ?どしたん・・・こんなに、カラダ軽いん初めてじゃ~・・・今度来るんが、楽しみじゃ❗️」

と、嬉しい言葉を残して帰られるAさんでした。