あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!抜粋1

山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者・山元敏勝先生の著書「あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!」という本を改めて読み直し、これは紹介すべきだと思いました。そこで、この本を抜粋して何回にも渡って山元式新頭鍼療法をご紹介しようと思います。

「はじめに」からの抜粋

私は、生まれたときから、痛みを抱える人たちに囲まれて育ちました。

宮崎県の日南(にちなん)に生まれ、自分の家もまわりの農家。親や周囲の人々が日々忙しく田畑の仕事に追われ、腰、そして手足などに痛みを抱えながら働く姿を見て育ったのです。

(中略)

東京の医大を卒業した後、さらに医学を研究したい思いからアメリカに渡りました。

その後10年間、ニューヨークのコロンビア大学聖ルカ病院やドイツのケルン大学病院などで医師を務め、そこで学んだ多くを抱え、生まれ故郷である宮崎日南にもどり、1966年、山元医院(現在の山元病院)を開院しました。

(中略)

私はこのYNSAで、今日までの約50年間に、首や肩、腰、手足などの痛み、関節痛、神経痛などのあらゆる痛みとりのぞいてきました。また、原因不明のめまい、激しい耳鳴りなど、さまざまな体の不調を改善してきました。

そして、それだけにとどまらず、リウマチで硬直していた手が開く、パーキンソン病による手足の震えが止まる、また、脳出血や脳梗塞の後遺症による麻痺で動かなかった体が動くようになるといった、私自身でも時に驚くような効果を生んできたのです。私がこれまでに治療させていただいた患者さんの数は、自分でも驚くような数ですが、のべ150万人にものぼります。

私は、痛みや麻痺、難病に苦しんでおられる、さらに多くの方々への治療に生かしてもらうために、1973年に大阪で行われた学会で、このYNSAを発表しました。その後海外でも発表を行うと、このYNSAの高い治療効果に、大変多くの医師の方々が関心を寄せてくれました。そしてYNSAは、多くの国々に普及していきました。

現在では、医療大国であるドイツ、またブラジルを中心に、アメリカ、オーストラリア、イタリア、スペイン、オーストリア、スイス、ハンガリー、ルーマニア、フランス、ポーランド、イスラエル、ギリシャなど、多くの国々の医療に取り入れられています。そして医療に保険の制度を取り入れている国では、その多くで、YNSAは保険治療の対象として認められています。患者さんは保険でYNSAの治療を受けることができるのです。ブラジルでは政府によってYNSA専門の病院が作られ、ハンガリーのブタベスト大学には、大学付属のYNSAの研究所があります。私の考案したYNSAは、世界中で大きな効果を発揮する治療法となりました。

                                     (中略)

しかし、とても残念なことに、日本の医療の世界は新しいものに対してとても消極的で、海外の国々とは考え方がまったく違うのです。高い医療の効果を目の当たりにしても、なかなか新しい治療法を取り入れようとはしません。私が2007年より行っているYNSA セミナーには、医療に携わる多くの方々が参加され、ご自分の治療にYNSAを取り入れられる方々が増えてきました。しかし、それでも、世界の国々に比べると、YNSAは日本ではまだまだ知られていません。

(中略)

この本では、YNSAでどのような症状が改善するのか、また、どのような方法で治療を行い、そしてなぜこのような効果が生まれるのかを、わかりやすくお伝えしたいと思います。

そのため、これまで出版した学術書に盛り込んできた細かい研究データや学術論文的な内容にはあえて触れず、とにかくわかりやすいことを心がけて1冊の本にしました。

この本がつらい痛みや症状で悩む多くの皆様やご家族の方が一歩前に踏み出す、そして、明るい笑顔を取り戻すきっかけとなってくれることを思ってくれると大変嬉しく思います。

山元敏勝

これで、海外では認められ随分普及している状況と、閉鎖的な日本の状況がお分かりになったと思います。