あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!からの抜粋10
神経の説明を、山元敏勝先生がされています。
『YNSAは、中枢神経や脳の器官に大きくあたり働きかける
では、針の刺激は、どうやって脳に伝わるのでしょうか。
目で見たもの、耳で聞いた音、鼻で嗅いだにおい、手や足で感じたものなど、人間の体が感じた情報は、すべて脳に伝えられます。
そして、人間の体は、すべて脳からの命令で動いています。
体には、その情報や脳からの命令を運ぶ道がたくさん通っています。それが神経です。
テレビなどで手術の様子を見たことがあるかと思います。そのとき、傷つけないように注意深く白い繊維をよけているところを見たことがあるのではないでしょうか。この白い繊維が神経です。
神経は、脳のさまざまな領域から出ていって、束になって脳の付近である脳幹を通り、背骨の中へとつながっていきます。
この背骨の中の神経の束は、「脊髄(せきずい)」と呼ばれています。
脳幹を通る神経の束と脊髄はあわせて「中枢神経(ちゅうすうしんけい)」と呼ばれ、神経の中で最も重要な働きをします。
そして、この中枢神経は、背骨の隙間から、「末梢神経(まっしょうしんけい)」という細かい神経に分かれ、体中にはりめぐらされているのです。
この細かい末梢神経には、脳から直接出ているものもあります。目と情報や命令のやりとりをする「視神経(ししんけい)」、鼻と情報や命令のやり取りをする「嗅神経(きゅうしんけい)」などです。このような脳から直接出ている末梢神経は脳神経と呼ばれています。
YNSAの針の刺激も、神経をとって脳に伝わります。
YNSAの点に刺した針の刺激は、神経の中でも最も重要な中枢神経に大きく働きかけます。
また、さまざまな働きを持つ脳の器官にも作用します。あわせて内臓をコントロールする自律神経や、感覚や筋肉の働きをコントロールする脳神経などにも強く働きかけます。
原因のある部位とつながるYNSAの点から情報を受け取った脳が、「治療すべき確かな場所」に、「治療に必要な確かな命令」を送っているといえます。』
頭に針を刺すと、末梢神経から中枢神経、脳に刺激が伝わり脳がさまざま判断をくだすのだと思います。その現象を山元敏勝先生がいち早く理解され、その法則を発見されたのだと思います。