椎間板ヘルニア

YNSAの創始者、山元敏勝先生の日本での一番最初の弟子である、加藤直哉先生(医師)が冨田祥史先生(鍼灸師)と共著で出版された本、「山元式新頭鍼療法の実践」で椎間板ヘルニアについて書いておられますので、抜粋します。

『椎間板ヘルニアとは、「椎間板の軟骨が破れて、ゼリー状の髄核により神経が機械的に圧迫することで起こる痛み」というのがこれまでの説明でした。しかし近年は髄核そのものに、神経の炎症を起こす作用があることがわかってきました。つまりヘルニアの痛みは単なる圧迫によるものではなく、炎症によって起こるものと考えられるようになっています。そのため、神経の炎症が収まればヘルニアがあっても痛みは治まります。機械的な圧迫という要因を完全に否定するものではありませんが、「神経の圧迫だけで痛むものではない」というのが正しい理解です。

また、炎症の痛みも、免疫細胞の1つ、「マクロファージ」が炎症を感知して、その原因であるヘルニアを食べてくれることで改善します。そのため、自然に消えていくヘルニアがたくさんあることもわかってきました。椎間板ヘルニアの90%の患者さんは、自然治癒が期待できます。

ただし、治らない10%の患者さんにおいては、痛みやしびれがあり、お尻からひざ下まで広がるなど神経根の障害に加え、尿が出にくい、便秘、会陰部感覚異常などが出た場合などは早急な手術が望まれることもあります。』

椎間板ヘルニア=手術をする、ではないようですね。

加藤直哉先生がこのように、明確に椎間板ヘルニアついて、説明して下さったので、椎間板ヘルニアに対してのイメージが随分変わると思います。

元々、身体の60~70%は水です。骨はこの水袋に浮いているのです。筋肉の外側、中側にコラーゲンでできた筋膜が立体的なネットを張り巡らして、骨や内蔵を支えてくれています。この筋膜がゆるむと、骨なんて簡単に「動きます」。そして、身体は気持ちよく元に戻りたいのです。

YNSAの鍼は刺入する時、痛みがありますが、効いていると気持ちよくなります。これが治っている感覚です。もう一度いいます。身体は気持ちよく元に戻りたいのです。そして、椎間板ヘルニアは、自然治癒が期待できるのです❗️