なめくじ退治

高齢の患者さんが、娘さんと共に来院されました。「自然農薬で防ぐ病気と害虫」農文協・古賀綱行 著という本を、娘さんにお渡し治療を始めました。治療の間、娘さん(Aさんと呼ぶことにしましょう)は、黙々と本を読んでおられます。

この本の著者が師事された松田喜一氏は、熊本県にて、明治から昭和にかけて日本の農業発展に貢献し、氏の講演を聞くため毎回数千人長蛇の列が、国鉄千丁駅から農場まで数キロに渡って続いたそうです。1949年には、昭和天皇巡幸、1951年高松宮宣仁親王視察、1952年三笠宮崇仁親王視察。1966年勲四等瑞宝賞を戴いている偉人です。その偉人から学んだ古賀先生のこの本、イラストが可愛く、難しい言葉もないのですが、ご自身の体験から創られた専門書です。少しずつ試してみようと思います。

熱心に本を読んでいるAさんに、恐る恐る質問してみました。

「・・・・あのう、ズッキーニなんですけど、新芽が出てきたのを、全て取ってしまっているんですけど・・・大丈夫でしょうか?」

「大丈夫ですよ。最初のうちは、茎をしっかり作った方がいいですよ・・・なめくじが、悪さをするので、この本に書いてあるように、飲み残したビールを使って退治するといいですよ!」

「そういえば、穴のあいた葉っぱに、なめくじの通ったテカテカ道があります。」

「ペットボトルを切った器にビールとお塩をいれると・・・ほらっ、なめくじが寄ってきて、落ちると死んでしまうでしょ!・・・これ、効きますよ・・・・この本では、うどん粉か、そば粉をいれておくと、なめくじが溺れるって書いてますけど。」

「なるほど、やってみます!」

という事でこれからビールを飲んで、ちょっと残します❣️