朝9:00から開院なので、5分前に治療所に行くと、70才代の男性患者Cさんが待合室で本を読んでおられました。
「この本だけでは、よく分かりません・・・・イラストが少ないし・・・」
Cさんは、操体法の本を開きながら、つぶやいてくれました。『きっと、操体法を受けたいんだな』
と感じ、
「今日は、操体法で治療しましょう。」
という事になりました。まずベッドに仰向けになってもらいます。すると左脚が緊張して尖(とが)った感じで、しかも右脚より2cm程長い。これは、骨盤が左下がりになっているためです。
こういう時は、長い左脚のカカトを押し込むと骨盤が元に戻ります。
「Cさん、今私が左のカカトを親指で押し込んでいます、これに対して、ゆっくりと踏みこんでもらっていいですか・・・・決して無理しないで、気持ちいい力加減を聴き分けながらやってみて下さい・・・・・・痛かったら、やめてください・・・そうです・・・カラダの中心腰を使って、背中で・・・・肩甲骨で・・・・」
などと、動きを誘導します。結果、一回の操法で左右の脚の長さが整いました。その後、4つの操体法を治療として行い、それぞれの操法に1人で出来る方法を指導。Cさんは、両膝痛で悩んでおられるのですが、歩行時の痛みがなくなりました。
「私は、操体法の方が合ってるみたいです。」
とおっしゃるので、今後Cさんには操法法を中心で治療することにしました。Cさんには、操体法の併用、融合を考えるいい機会を与えていただきました。ありがとうございます😊