患者さんの勧(すす)めで、カルテを全てiPadに記録するようになりました。ipadでの手書きカルテが患者さんの置鍼写真と共に記録できるので、本当に便利です。新患さんは、このパターンでやれているので、今後、ペーパーレスで保管していけます。ところが、ちょっと油断をして保存をかけないと、消えてしまいます・・・・・本当に悔しい限りです。
先日も、2年ぶりに来院された50才代女性患者Aさんのカルテが消え、しかも置鍼の写真も撮り忘れてiPad に記録されてないというケースが出てきました。そのため、アバウトな記憶をたよりにアバウトな文章で残してみようと思います。
Aさんは、私が山元式新頭鍼療法(YNSA)で治療していることを知らないで、来院されました。
「Aさん、最近は頭に鍼を刺して治療しているんです・・・・」
「えっ・・・・そうなんですか・・・・」
と、けげんそうな顔をされています。全く信じてもらっていないという雰囲気が漂い、ちょっと気まずい時間を共有していました。こういう時は、しっかり説明をしなければなりません。
「最初にここ(人差し指と親指の間)の圧痛点を見つけて、痛い方から始めます。そして、肘の圧痛点を調べてオデコあたりに鍼を刺して脳と頸椎、胸椎、腰椎を整えるんです。すると、自律神経が整います。次に、首の圧痛点を見つけて側頭部に鍼を刺して、内臓の調子を整えるんです。Aさんのように腰が悪い方は、これだけで腰痛がなくなる場合もあります・・・それすんだら、腰痛治療をします。」
と、ガイコツのモデル(とんすけ)を使いながら説明。
そして、上腕診から始め、置鍼をしていくのですが・・・・圧痛点がなかなか消失しません。Aさんの「こんなので治るわけない」オーラが出ています。それでも、徐々になくなり始め、やっと首診。側頭部の置鍼で少しずつ慣れてこられました。
「これで、どうですか・・・・歩くと痛いんですよね・・・・歩いてもらっていいですか?」
「・・・・・ちょっと、痛い個所が変わった感んじ・・・」
「分かりました。そしたら、これから腰痛の治療を始めます・・・・」
というわけで、耳の前のD点と耳ウラのIソマトトープ(小さな人型の投影)に置鍼。
「これで、歩いてみてください。」
「・・・あれっ・・・・痛くない・・・・・(腰を色々動かして)・・・ちょっと引っかかりがあるけど・・・・全然違う!いいです。」
と、やっと気に入っていただきました。後は、山元先生の治療ビデオを見てもらい色々お話したのでした。
「娘が医学部に入って、麻酔科の医者になろうと言っているので、山元式を絶対勧めてみます。」
と嬉しいお言葉を頂きました。