膝診をせざるを得なくなった90才代のBさんの続報です。今回も、首診(内臓の状態把握)では、全く圧痛点が見当りません。そこで、丁寧に足首の圧痛点を探ることにしました。すると左足だけに13カ所ありました。これは、貴重な情報です。足の甲を顔、カカトを後頭部と見なすと、足首は首になります。足首診が出来るはずです。
足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から治療します。
膝診(膝窩横紋周辺の触診)
左:胸椎(0)、腰椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)
右:胸椎←チェックせず
足首:圧痛点13ヶ所のうち4カ所を選び、左側頭部の膀胱、心、胃、脾の治療点で圧痛点消滅。
以上の治療後、ゆっくり30分ほどベッドで休憩してもらい、8本の鍼を抜きました。膝診をする前は、圧痛点を見つけることが出来なかったので、2~3本の置鍼(膀胱、腎ねらい)しかしていませんでした。Bさんが高齢であることを考えると、8本が限界だと考えたのです。
それにしても、Bさんの動作、言葉使いが鋭くなっていくのには、驚きと感動を覚えます。何という素晴らしい仕事に出会えたのでしょう。山元式新頭鍼療法(YNSA)に感謝いたします。