足首診続報

今朝、患者さんが来られる前に、足首診の検証をしました。

その前に、「何故足首診を始めるようになったか?」を改めて説明します。90才代の男性患者のAさんに、全く診断が出来ない期間が5か月も続いたからです。Aさんは、上腕診(肘窩横紋周辺の触診)と首診に全く反応せず、ただ御家族の要望である腎と膀胱を中心とする置鍼だけを行なっていたのです。それでも、ある程度の成果が出ていたので、通院されていました。

改めて、カルテを見直した時、「膝に力が入らない」と記述していました。そこで、上腕診から膝診に移行してみようと思い、検討した結果「膝診」は私の中では、確立しました。ただ、Aさんに対して、首診は出来ないままでした。

そこで、Aさんの足首に圧痛点がないかチェックしたところ、圧痛点が見つかったのです。そこからは、私のカラダを通して、側頭部の治療点と足首の圧痛点との関連性を見つけていきました。そして今朝、ほぼ正確に見つかったように思います。

足首あたりには、重要なツボがたくさんありますが、その知識を全て捨て去ることが大切だと思います。知識という色メガネが邪魔をします。純粋に痛い個所を探して、その痛みを消す側頭部の治療点を見つけるだけです。その結果、写真のようになりました。

足首の内側は1週間前から、見つけており私の中では、確立していました。今朝、足首の外側を検証していると、小腸と大腸の位置が逆だと感じたので、入れ替えました。そして、診断点の配置図を眺めていると臓腑の陰陽がしっかりと対応している事に気がつきました。ちょっと、これには驚きました。下記のようになります。

心←→小腸 脾←→胃 肝←→胆 心包←→三焦 肝←→胆 肺←→大腸 腎←→膀胱

(これらは、全て陰陽の関係にあります)

足首内側と外側の配列が違うのは、足底となる踵骨(しょうこつ)の形状(内側が凹、外側が凸)のためだと思います。今朝作り上げたカンペで、早速、患者さんに試してみましたが、3人とも圧痛点が消失あるいは、軽減しました。今のところ、順調です。これをしばらく続けてみようと思います。