栄冠は君に輝く

 

今日の朝ドラ「エール」に感動したのは、私だけでないと思います。もしコロナ禍の世でなければ、夏の甲子園、そして東京オリンピック・パラリンピックへと素晴らしい流れが出来たことでしょう。この「栄冠は君に輝く」を作詞したのは、石川県根上町出身、1914年生まれの加賀大介(本名・中村義雄)。おそらく加賀百万石からの名でしょう。加賀氏は地元で工員をしながら草野球を楽しんでいる時、脚を負傷。それが元で、右膝から下を切断。文才のあった加賀少年は、やがて作家を目指すことになります。

1948年、夏の甲子園大会を主催する朝日新聞社が、大会歌を公募。5000を超える作品の中から、「栄冠は君に輝く」が選ばれました。当時、婚約者の加賀道子作詞となっていたのは、大介氏が賞金狙いと言われるのを嫌っていたからです。それから20年後の第50回記念大会を機に、夫婦は真相を明かし、作詞加賀大介となりました。

また、この歌には、2番、3番があったのです・・・全く知りませんでした。

それにしても、裕一(古関裕而のモデル)が、戦時歌謡の曲を作り久(伊藤久男のモデル)を慰問に回らせたことを、詫(わ)び、お互いが味わったドン底から立ち上がろうとした2人のための応援歌でもあったのです。1番の「ああ~栄冠は君輝く」まではゆっくりとしたアカペラ・・・・2番からは、映像も変わりオーケストラのメロディが入ってきて・・・・本当に素晴らしかった❣️

続いての番組「あさいち」では、久(ひさし)役の山崎育三郎氏が登場。エールの主題歌を始め、「長崎の鐘」などを歌っていただき、最後は「栄冠は君輝く」と素晴らしい朝となりました。