息苦しさがなくなった

1週間前から息苦しさを感じ、「死を初めて感じた。」とおっしゃる70才代の男性患者Bさん。40才の頃、肺気腫となりお灸で良くなった経験があるため、当院に来られました。Bさんは卓球選手で大学時代は1日8時間の練習をし、30才まで現役選手でした。そのため、猫背になってしまい、肺に負荷がかかったのかも知れません。

初診の治療で、5時間息苦しさがなくなり、二回目で1.5日保ちました。4回目の治療で3日目の本日でも、息苦しさがなくなり顔色も良くなっています。Bさんは、お灸を受けたくて来院されたのですが、頭の鍼と足揉(も)みで、順調に良くなっています。

最近は、上腕診と首診の代わりに膝診と足首診を実施しています。

その理由は、高齢で心臓、肺に障害を持っている患者さんの存在です。首の触診が弱刺激でも、高齢で障害をお持ちの患者さんには、かなりの負荷になります。その点、足首診だと安心して触れることができます。また、足首が痛い患者さんには、その部位の診断点に対応する頭部の治療点に置鍼をすると足首の痛みがなくなることが分かりました。

また、足首診を始めたのは、首診をいくらやっても全く圧痛点が見つからない患者さんの存在があったからです。ピンチはチャンスなんですね。この足首診は当初、まだ半信半疑だったのですが、最近の患者さんの反応と、私自身のカラダを通した感覚で間違いないと思います。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左(左側から始めます)

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:胸椎(1)、大脳(0)

右:なし

足首診

左:腎(1)、膀胱(1)、心包(0)、心(1)、小腸(1)、肺(1)

右:なし

(  ) 内は置鍼数、(0)は他の置鍼の影響で圧痛点が無くなったことを示します。

この置鍼後は、足揉(も)みをしてゆっくりしてもらいました。週に2回の治療で今後どうなるのか楽しみです。