いつもは、操体法の治療をしていた70才代の男性患者Cさん。冬場の農作業は大変で、今回は腰がギックリになる手前です。左足首にも痛みがあります。そこで、
「今日は、鍼(はり)をしましょか?」
「・・・・・」
「ギックリの手前だと、鍼(はり)の方が良いと思います。」
「先生に任せます。」
ということで、急遽(きゅうきょ)鍼治療をすることになりました。最近の診断は膝と足首のみと決めているので、私はCさんの坐っているイスの前にすわりこんで、膝と足首を診断します。
足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左右とも痛いので、どちらから始めるか分かりません。
膝診
左:胸椎#12(0)、腰椎(2)
右:胸椎#12(0)、腰椎(2)
足首診
左:腎(0)、膀胱(2)、心包(0)、心(1)、胃(0)、脾(1)、小腸(0)
右:診断せず
膝診では、左側の方が痛みが強いので、左腰椎に対応する頭置鍼2本。これで、胸椎診断点の圧痛が消えました。その後、左足首診をして頭に置鍼。頭に置鍼して足首の痛みがなくなったので、Cさんが訴えていた足首の痛みは無くなりました。
「Cさん、腰はどうですか?」
「腰の左側が軽くなった分・・・・右がものすごく重いです。」
そこで左腰の治療点に2本置鍼。
「どうですか?」
「・・・・軽くなりました!」
これで、奥のベッドに移動していただき、足揉みをして終了としました。これからも膝と足首に挑戦していきたいと思います。