70才代の女性患者Bさんは、耳鳴りと難聴のため、私は大声で話さなければなりません。今回は、自律神経と内臓の調整をする前に、左右の耳周辺へ6本ずつ12本と後頭部に1本の合計13本を置鍼。そして、足首から下にパイオネックス(円皮鍼)を貼っていきました。すると、
「先生、音楽かけとるん?」
「はい、かけてますよ。」
「あれ?やっぱり・・・・来た時には、聞こえなんだけど・・・・今、聞こえる!」
「あああそうですか!それは、良かった・・・・・だれが歌いよるか分かりますか?」
「・・・・それは、わからんけど・・・・」
「坂本冬美です。」
「私、好きじゃ。」
などと、会話が弾みました。Bさんは、後頭部に刺した鍼が特に良く効いたそうです。以前には、Bさんのご主人の右側頭部と後頭部に置鍼して、その3日後に聞こえなかった音が聞こえるように治療をしたことがあるので、お二人とは、相性がいいようです。
置鍼は、耳中央部に向け扇(おうぎ)状に刺すといいようです。それにしても、この耳に対する置鍼を発見された山元敏勝先生には、ただただ、感謝と尊敬の念があるのみです。少しでも山元先生に近づけるよう、足首から下の治療点を見つけ続けようと思います。