高校バレー部のA君、お母様と一緒に初診の来院です。ボールを打とうと右腕を上げると右肩に痛みが走ります。また、ボールをトスする際右親指を打撲するので、右親指に痛みがあります。そこで、練習を休んで治療をすることにしたそうです。合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、左に痛み(左にバランスが傾いている)があるので、左の膝診(大脳、小脳、脳幹、頸椎、胸椎、腰椎の診断)を行います。
膝診:
頸椎(#1~7全てに痛みあり)
胸椎(#1~4に痛みあり)
腰椎(#1~6全てに痛みなし)
脳幹(痛みなし)
大脳(痛みあり)
小脳(痛みあり)
上記の圧痛点に対して、足の治療点に12個のパイオネックス(皮内鍼)を貼り圧痛点を無くしました。これで、自律神経が整ったことになります。治療中、A君が大声で痛みを訴えてるのをお母様が見て、
「わっっはっっっは!おかしい!!普段えらそうにしとるのが、こんなに痛がって・・・わっっっはっっっっは!」
お腹を抱えて大笑い。お母様の大笑いで、場が一瞬にして和(なご)みます。
「痛いんじゃけん・・・本当に・・・・カラダが熱い熱い・・・・◯◯君も痛がっとたですか・・・どんなに痛がっとたんじゃろ・・・本当に痛い!」
「痛かろ・・・これ・・・ほじゃけん、よう効くんよ・・・・痛すぎたら、もう笑うしかないないなあ、はっっっっっは!」
12個もパイオネックスを貼ったということは、12回以上は猛烈な痛みをA君は感じているのについつい笑ってしまいました。A君ごめん。
次に、右肩の治療点を足に見つけているので、そこに4個パイオネックスを貼り痛みを50%取り、残りの50%は、オデコにあるB点C点に置鍼をして取りました。
最後に右親指痛。これも足に見つけているので、パイオネックス(皮内鍼)1個で効きました。念のため右ふくらはぎ内側の手の膠着(こうちゃく)に効く治療点に刺鍼し終了。これで、右肩も右親指もすっかり良くなりました。後は、山元式新頭鍼療法(YNSA)のYouTubeを見たり、カラダの構造講義をしたりして過ごしました。