合同チーム

全国高校野球愛媛県大会が、2回戦突入。西条高校と宇和高校実況放送がありました。名門西条高校は、文武両道でも知られ、全国高等学校クイズ選手権と全国高等学校野球選手権大会に出場し共に優勝をしています(もう1校は静岡県の進学校静岡高校)。私が高校3年生の夏、西条高校と対戦して首藤投手にノーヒットノーランを喰らったのです。悔しくて、恥ずかしい夏休みを過ごしたことを覚えています。当時の松山東高校(私の母校)は、いつも西条高校に負けていました・・・・勝てる気がしなかったのです。

 

さて、西条高校と宇和高校の試合は、9対1で西条高校が6回まで優勢でしたが、雨天ノーゲームとなり、明日9:00から再試合となりました。対する宇和高校は宇和高校三瓶分校の野球部員が7名、今年の春から宇和高校に合流しレギュラー部員の内3名は三瓶分校の選手です。愛媛の田舎では過疎化と少子化で高校が合同チームを作って参加している事がよくあります。先日戦った上浮穴(かみうけな)高校は、松山中央高校の有望な1年生の助っ人3~4人編成で違ったユニフォームのまま試合をしていました。

これが、地方の高校野球事情です。華やかなメジャーリーグ・オールスターゲームでの大谷翔平選手の活躍に隠れてしまい、中々見ることがないマイナーな世界にも、精一杯の生き様が見て取れます。

追伸:昭和25年の全国高等学校野球選手権大会を制したのは、松山東高校ですが、この時も松山商業と松山一高と合同チームでした。昭和23年に松山中学から松山一高に校名を変更し、昭和25年には松山商業を商業科として統合し松山東高校とした時期が2年間ありました。その時に全国優勝したため、松山商業と松山東高校の2校に優勝の記録が残っています。現在でも、松山商業と松山東高校は兄弟高校です。