3ヶ月ほど前、右膝内側を痛めた患者Aさんが来院。
Aさんは、プロ野球選手を輩出している名門大学の正捕手。ベースランニングをしていて、三塁ベースを踏んだ時、
『あちゃ〜、膝が、はずれた!』
と感じたそうです。痛みをこらえながらリーグ戦等を戦い、正月休みに帰省。
1年前当院に通い、良くなったため(右肘靭帯の部分断裂)、再来院となりました。
右膝内側の「はずれ感」の痛みが、3カ月経つと、ふくらはぎ、太ももに広がっています。
その範囲を調べるには、皮膚をつまむのが一番。
「あっ痛っっっっ!」「それほどでも・・・」
顕著(けんちょ)に現れます。また、つまんだ瞬間、痛いか痛くないかも感じ取れます。
ですから、患者さんの声を聞いた時は、
『そうじゃろ〜』
と納得するだけです。
前回でも説明したように、右膝に生じたダメージは、対角の左肘に同様の負荷として生じます。
そこで、左肘も同じように、つまんでその範囲をチェックします。その結果が、写真の黒い点です。
面白いように、一致しています。次に、その範囲内での圧痛点(今回は、腕と足)に鍼を刺し置きします。
「は〜い、それでは、チェックしてみましょうか。」
「膝は、良くなりました!でも、前から気になっていた、右の股関節が変です。」
どうやら、右股関節にまで負荷がかかっているようです。
そこで、同側の右肘の圧痛点に鍼をさし置きします。
「は〜い、また、チェックしてみますよ〜〜」
Aさん、ゆっくり起き上がり、屈伸運動、ストレッチ等股関節に負荷をかけます。
「違和感ないです!安定した感じです。」
何と、良くなりました・・・この理由は、次回説明いたします!
なお、Aさんには、症例レポートの承諾を得ております。