素直なカラダ2

60才代の男性患者Aさんは、カラダが痛くて悲鳴を上げるまで仕事を頑張り、限界を感じたときに、連絡があります。今回は、左肩、腰全般、右中指、左足首が痛く、

「先生、もうカラダパンパン・・・特に、腰と右の中指。」

Aさんが痛みを訴える個所を、赤鉛筆(実際には、ipadのカルテにアップルペンシル)でカルテの人体図に塗りこみます。

「Aさん、この赤いとこが、痛いんですか?」

「・・・そうです。」

「そしたら、いつものように自律神経を整えてから、内臓を診て・・・そのあとに、痛いところを治療しますね。」

合谷診:右(右側を診断します)

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(1)

膝診:頸椎#1、#2、#4、#7(2)、胸椎#1、#2、#4、#6、#7(1)、腰椎#1、(1)、大脳(1)

首診:左:腎(1)、膀胱(1)、肝(0)、胆(1)、心包(1)、心(1)、大腸(0)、三焦(0)、脾(0)、小腸(0)、肺(0)

右:大腸(0)、三焦(2)、胃(0)、脾(1)、小腸(0)、肺(0)

上記14本置鍼して、自律神経と内臓を整えました。次に膠着した右手中指を緩めることにしました。右ふくらはぎのヒラメ筋の圧痛点に鍼(はり)を刺して上下に動かします。

「先生、効く・・・・・指が動き始めた・・・・・」

そこで、鍼を刺したままにして、足に見つけた右指の治療点を、爪で押圧することにしました(YNSA学会での承認があるまで、残念ながら発表出来ません)。

「痛い!!!!!・・・・気が遠なる・・・・痛いいいい、何なんこの痛さ・・・・動く、動く、先生、指が楽になった・・・・」

「・・・・そしたら、今度は左の足首・・・・ここ、どうですか(足首の治療点を押圧)?」

「痛い!!!!先生・・・・痛すぎる。」

「そしたら、硬球で軽く押しますね。」

「・・・・・これじゃったら、何とか・・・大丈夫じゃ。」

Aさんと相談しながら治療を進めます。すると、いつの間にか痛みが取れていきました。

「先生、もう十分じゃ・・・・もう痛ない。」

と、Aさんの方から治療終了宣言をしてくれましたので、終了となりました。

「先生、足がポカポカして、血の巡りがよう分かる。」

その後は15分ほどゆっくり休んでもらって・・・・Aさん完全に熟睡状態・・・素直なカラダに敬服したしだいです!