月に一回、体調管理に来られる50才代の女性患者Aさん。今回は左右の側頭部痛、左右の首痛及び右肩甲骨に痛みがあります。首診で首の診断点を探り、側頭部の治療点に置鍼すると徐々に首が緩んでくるため、今日のAさんにとって山元式新頭鍼療法(YNSA)は、ぴったりの治療となります。
合谷診:(人差し指と親指の間触診)左→左上腕診、膝診を行う
上腕診:頸椎(0)、腰椎(0)、大脳(0)
膝診:頸椎#4~7(2)、胸椎#6~8(1)、腰椎#3~6(1)、大脳(1)
首診:右膀胱(1)、右大腸(0)、右三焦(1)、右胃(1)、右脾(1)、右小腸(1)、右肺(1)
左腎(0)、右肝(1)、右胆(1)右心包(0)右心(1)、右大腸(0)右三焦(1)右胃(0)、右脾(1)、右小腸、右肺(0)
上記16本置鍼。
Aさんの側頭部痛は、左耳にこもった音声をもたらしています。左側頭部の治療点に置鍼していくに従って、徐々にこもった音声が薄れていったそうです。そして、首診から側頭部に置鍼を終えた段階で、首痛がなくなりました。後は、右肩甲骨痛です。この治療点は、C点という右のオデコの圧痛点に置鍼。
「どうですか?」
「・・・・・鼻が、通ってきました・・・・肩甲骨も楽です。」
Aさんは、感覚が鋭くカラダの反応が瞬時に出るので、いつも勉強させて戴いております。C点に置鍼してなぜ鼻が通るのか・・・理由は分かりませんが、何故だろうと考えるチャンスをいただけます。この蓄積が多分、何かの閃(ひら)めきを産むのだろうと思います。