問診が大切

 

3ヶ月前から、めまいが激しくなり天井が回り始めた50才代の女性患者Cさん。病院に行き、検査をしてもどこも悪くありません。病院からは、メニエール病の薬を出され飲むと、かえって調子が悪くなるので飲まないようにし、漢方薬だけを飲んでいます。徐々に天井が回る感覚が無くなり、ふらふらする感覚になり、現在はゆらゆらする感覚になっているそうです。首肩のコリはかなり気になります。

病院では、どこも悪くないと診断されたので、自律神経と内臓を整えるだけで、どうなるのかCさんの同意を得て、試してみることにしました。

 

合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左→左上腕診と左膝診を行う

上腕診:頸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(0)

膝診:頸椎#1~7(3)、胸椎#4(1)、腰椎#1~6(1)

首診:右心(0)、右三焦(1)

左腎(1)、左膀胱(3)、左肝(1)、左胆(1)、左心包(0)、左心(0)、左三焦(1)、左脾(0)

上記13本の置鍼。

首肩のコリはなくなり、ふらつきもありません。これがいつまで保つか分かりませんが、今のところいいようです。頭に置鍼をしたまま、長時間おしゃべりをしていると、

「あっっ、そういえば天井が回るようになる前、突然耳鳴りがし始めたんです。」

ということは、内耳神経と耳鳴りの治療点が、最も良い置鍼の個所の可能性があります。しかし、置鍼してから随分時間が経っていたので、次回の治療では必ず内耳神経と耳鳴りの治療点に置鍼をすることを約束しました・・・・ここで、ふらつきを患者さんが訴えたとき、内耳神経と耳鳴り治療点を積極的に進めるべきであったと、反省しています。もっともっと、患者さんの声を引き出せる問診が大切なのですね。