「1ヶ月半も、来てなかったけん、頭が重いし目が疲れて、疲れて・・・・・パソコンばっかし見とるけん。」
30才代の女性患者Aさん。パソコンを前に1日中、仕事に追われているので充血した目で来られました。そこで早速、目の治療点の置鍼を10本。
「どうですか?」
「だいぶスッキリしてきた・・・・ただ、左目がまだぼやけとる・・・」
そこで、JソマトトープとKソマトトープという頭頂部にある人型の投影の目に当たる所に2本置鍼。少しずつ良くなっていますが、まだ元に戻ってはいません。しかし、いつも通り合谷診を行い、上腕診、膝診、首診を行って自律神経と内臓を整えることにしました。
合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左→左上腕診、左膝診を行う
上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、大脳(0)
膝診:頸椎#7(1)、胸椎#8~12(1)、腰椎#4#5(1)、大脳(0)、小脳(1)
首診:右腎(0)、右膀胱(0)、右肝(0)、右(0)、右心(0)、右大腸(1)、右三焦(1)、右脾(0)、右肺(1)
左腎(0)、左膀胱(1)、左肝(0)、左胆(1)、左心(1)、左大腸(0)、左三焦(1)、左胃(0)、左脾(0)、左小腸(0)、左肺(0)
上記10本置鍼。
「どうですか?」
「頭は軽くなったけど、まだ目が・・・・」
そこで、後頭部の目の治療点に2本置鍼し、私が見つけている足の目の治療点にお灸をすることにしました。
「お灸か・・・・面白そう・・・いいですね。」
「これは、自分で出来るから、覚えておくと便利ですよ・・・子供さんにも出来るし・・・」
「そうですね・・・どうやって、やるんですか?」
ということで、急遽(きゅきょ)お灸ワークショップを開くことになりました。器用なAさんは簡単に艾炷(がいしゅ→米粒大の円錐形のモグサ)を作り自分の足に乗せることが出来ました。実際に火を線香でつけたので、お灸というものが身近に感じられたそうです・・・・来年は、お給料のワークショップをしようかな・・・などと、思ってしまいました。Aさんに何壮もお灸をして、
「今、目の調子はどうですか?」
「・・・・あれ?いい・・・元に戻った・・・・いつもの状態に戻った!」
ということで、やはり足にも目の治療点があるのが分かってきました。