1週間前から、左肩甲骨の内側が痛くなり徐々に肩、上腕、前腕まで痛みが来て、人差し指が痺(しび)れている40才代の男性患者Bさん。当院に初めて来られました。簡単な治療の説明をして、ある程度納得していただいたようなので、早速、自律神経と内臓の調整を始めました。
合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左→左上腕診、左膝診を行う
上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、小脳(1)
膝診:頸椎#6~7(3)、胸椎#11、12(1)、腰椎#3~6(2)、
首診:右胃(1)、左腎(1)、左膀胱(0)、左大腸(1)、左三焦(1)、左脾(1)
以上11本の置鍼
Bさんの触診をしていて感じるのは、硬さ。特に首は大木を押しているような感覚でした。そして、Bさんは痛みを感じないという奇妙な感覚・・・・鈍麻(どんま)しているのかもしれません。このまま放置していると、折れそうな・・・柔軟性が欲しい・・・そんな感覚になります。それで、圧痛点がなくてもコリがある診断点をチェックしました。
「どうですか?」
「・・・何か、首が楽になった気がします・・・・肩も・・・まだ、指先のしびれはあります。」
そこで、左足のヒラメ筋に細い鍼を刺し上下に動かします。
「ちょっと、指先の感覚が変わってきました・・・・それから、首と肩が随分楽になってきました。」
どうやら、頭の置鍼が効き始めたようです。首と肩が楽になると他のところの痛みが気になり始めます。上腕の外側に痛みがあるそうです。そこで、私が見つけた治療点に鍼を刺しました。
「ははは・・・す~っと、痛みが消えました・・・繋がっているんですね。」
Bさんの言葉で足の治療点は、間違いないと確信出来ました。今後は、頭と足の治療点との併用をもっと展開して行こうと思います。