以前、60才代の男性患者Aさんで、10年前、犬の散歩中に左膝が抜けるような感覚になり、しかも野球でキャッチャーをして悪化させ、今年1月に手術の予定があったにもかかわらず、当院に通院され回復し、主治医の先生に手術の必要がないといわれたことを紹介しました。その後の経過をご報告します。
「いや~、膝に痛みが出ても、自分で治せるようになったのが、本当に不思議。」
来院されるや否や、嬉しそうに話してくれました。Aさんは耳の後ろや、眉毛の上にある治療点を刺激してご自身で治療しています。とにかく、5月末からの野球練習開始を目標に掲げての通院ですから力が入ります。
「最初は、半信半疑じゃったろう?」
「そうよ、半信半疑・・・〇〇君(同じ野球チームの後輩)なんか、治っているけど、治療中は半信半疑じゃった言よったよ。」
〇〇さんは3回の治療で良くなった方です。おかげでこの野球チームからの患者さんが増え始めているのは、ありがたい限りです。
合谷診:左(左の上腕診、膝診を行います)
上腕診:なし
膝診:左頚椎#5、#6、#7(0)、左胸椎#1、#2(1)、#8(0)、左脳幹(0)、
首診:右大腸(0)、左肝(0)、左心包(0)、左大腸(0)
( )内は置鍼の数。
今回は、たった1本の置鍼で全ての圧痛点が消滅しました。こんな事は初めてです・・・・少し腕が上がって来たのかも知れません・・・とにかく、後は左膝の治療点に2ヶ所置鍼して鍼治療は終了。次は、見つけた足の治療点に紫雲膏灸(紫雲膏をたっぷり塗ったところに、灸を据える痛くない灸治療)をすることにしました。すると、
「膝の内側に熱が来た。」
「膝の皿全体が動く感じ。」
などと、教えてくれました。この証言は、膝の治療点を証明してくれていると思います。このような事例を数多く集めていきたいと思っています。これからも、益々楽しい治療家人生を歩んでいきます!