今年は、2年ぶりに日仏文化交流展があります。前回は、コロナ禍にアートでメッセージという思いで、クスノキ(薬の木が由来)を使って祈念のインスタレーション(その場限りのアート)を作りました。今回は、その小規模バージョンで前回の1/10位の大きさになります。先日、その打ち合わせがあり、20人位集まりチラシ配布の段取りに大忙しでした。私自身は、グループ展の経験があまりないため、みんなとワイワイ楽しく過ごす時間が新鮮でした。
実家の社務所で祝い事の準備をしている感覚になり、幼い頃の場面が浮かんできたのです。当時の世話係のおばさん達は、着物姿にエプロン。日本手ぬぐいで包かむりそして、タスキをしていました。おくどさんに乗った窯(かま)からは湯気が舞い上がり、熱気に包まれていました。幸いなことに、私はまだ日本の日本らしい風景を体験しています。
この日本を突き詰めた動き、言葉、思想が大野朝行先生が追求されておられるカタカムナと合気道を融合された世界に行き着くように思います。大野先生は、少し前の日本で当たり前に使われていたタスキを奨励されています。私も治療時にタスキをするようにしました。
腰痛の人が腰にコルセットをまくように、肩にタスキをするのです。この利点は、肩甲骨と肩甲骨の間にある菱形筋(りょうけいきん)という筋肉を意識し、縮めることにあります。すると、仙骨まで軽く縮まりカラダに軸が出来るのだと思います。この姿勢で鍼を患者さんに刺すと、気の流れが全く違うように思います・・・・昔の日本は宝の宝庫!