仙骨呼吸で高音が長時間出る

大野朝行先生が唱えておられる仙骨呼吸を体験して、本当に驚きました。常日頃、呼吸は深くできていると思い込んでいた自分が恥ずかしくなりました。仙骨というのは骨盤を形成し、坐骨神経が出ているカラダの背部中央にある重要な骨です。仙骨の周りに骨盤の半分を占める腸骨という大きな骨があり、仙腸関節で微妙な動きが出来ます。

仰向けで寝た格好の時、背部中央部の仙骨はヤジロベーの接点のような大事なポジション。この状態で仙骨呼吸するには、足の指先を背屈していくといいように思います。これは、大野朝行先生の本には書いておられないのですが、今日、歯医者に行って歯を抜いてもらうために、麻酔を打ってもらっている時、実験してみました。カラダはリラックスした斜めの仰臥状態。これで、足先の背屈を行うと、大転子という大腿骨の出っ張りが上方屈曲してお尻がやや浮くようになります。すると横隔膜が下がり、胸部は上方に反ってきてアゴがあがり、胸郭がひらくのです。この状態は、歯医者さんにとって、仕事がしやすい患者のポジションのようです。

とにかく、この仙骨呼吸で発声練習をした時、高音が力強く長時間続くのには驚きました。今日は「あじさいクラブ」のメンバーが集まって練習をするのですが、皆んなで仙骨呼吸発声をしてみようと思います。