(写真は、ご本人ではありません)
90才代の男性患者Bさん、両膝が悪く歩行が困難になり病院では、「年じゃけん、仕方がない・・・リハビリでもしましょうか?」と言われだけだったそうです。60才の定年後は、10年単位でコースを変えて、毎日の日課として朝の散歩をされていました。それが出来ない時、「わしの人生はこのまま終わるんじゃろか・・・」と思っていました。
Bさん、当院に通われて3ヶ月半経ち、当初は50mしか歩けなかったのが、ボチボチ散歩も出来るようになってきました。前回の治療は大沼先生が使用されている万能ゴムバンドを両脚にまいたところ、膝の痛みが無くなりました。その後9日間のうち2日間だけ、痛みが出ただけだそうです。今も少し左膝のウラ側に張りがあり、イスに座る時痛みがあるそうです。
そこで、最近よく行なっている治療法を行うことにしました。私が治療の世界に入ったのは、2001年、東京三軒茶屋の三浦寛先生から10年操体法を学び、仙台の今昭宏先生から9年前に、1年間学ました。お二人の先生のいいとこ取りをして現在に至っています。今度は、その操法に大沼四廊先生の理論を加えた方法を見つけ施術しています。YouTubeにしましたので、興味ある方はご覧下さい。
Bさんには、YouTubeのような事を行った後、万能ゴムバンドで両脚を30秒間グルグル巻きにして、一気にゴムをほどきます。すると、よどんでいた血液が元気になりサラサラとなるのです。
「どうですか・・・膝?」
「・・・・軽なった・・・・・座る時、まだ張りがある・・・」
「そしたら、お灸をしましょう。」
見つけた足の膝治療点2か所に2壮ずつお灸をしました。
「・・・・ひどいもんじゃなあ・・・あれだけで良うなっとる。もう痛ない、今はどうもない。人間のカラダゆうもんは、不思議なもんじゃ・・・ほんのちょっとしたことで効くんじゃなあ。」
足のお灸は、紫雲膏をたっぷり塗っているので、熱さは余り感じないけれども効きます!
パイオネックス(円皮鍼)を貼って終了となりました。大沼先生はよくおっしゃいます。「人は年関係ない、常に生まれ変わろうとしているんです。」・・・年のせいにしない!