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宮城県代表の仙台育英高校が、東北勢初めて優勝!
東北とはあまり縁がない私ですが、嬉しくなりました。大学時代の先輩、後輩には東北出身の野球メンバーが数多くいたので、その方々が喜んでこんいるイメージが浮かぶと、本当に嬉しくなります。私がバットを短く持って、当てるバッチングだけしかしていなったのを見た秋田県出身の先輩が、
「佐伯、バッチングは、・・・キン◯マを、はさむ事。」
この一言で、私の野球人生がガラリと変わったのです。下半身の捻りを上手くバットに伝えると打球は飛んでいくのです。この一言を体得すると、もうホームランしか狙わないバッターに変身してしまったのです。どんなことがあっても、私はバッターボックスで構えるとホームランしか狙っていませんでした。170cm70kgの思い切りのいいバッターになってしまったのです。しかも、直球を「1、2の3」で待っている単純なバッター。変化球をヒットにする事はありませんでした。
それで打ったホームランは2本だけ。打撃に関しての記憶は断片的で、高校の打撃はほぼ覚えていません。大学でもいい加減なもので、2本のホームとランと、1本の三塁打を覚えているくらいですが、1番の記憶は、なんと言っても3年の春。ベーブルースがホームランを打った静岡県にある草薙球場での合宿のこと。
選抜高校野球準優勝投手という、鳴り物入りの初見投手が我がチームに入って来た時、大学野球の力を見せつけようと私が最初にバッチングゲージに入ったのです。その日は霧に覆われ湿気が多く、しかも練習用のボールとなると、ボロボロで重いのです。こんなボールは芯に当たらないと飛びません。公式試合で使用するボールは新しくて軽いので、真芯に当たっても手ごたえが無いのです。ところが、ボロボロのボールでしかも湿気がいっぱいの物を真芯で捉えると、物凄い手ごたえがあるのです。その時は、その感覚。1年生の初見がピッチングマシンにボロボロボールを入れて、
「ボールいきます。」
「ガキーン!」
とんでもなく重い感覚がバットを振り抜いた後まで、残りました。その重い感覚が一直線で外野席の芝まで(つまり、ホームラン)繋がっていったのです。「ドスン」という音を残して。しかも、2打席連続で・・・・これには、あの初見も頭を抱えて、
「スゲエーーーー」
とまでは覚えいるのですが、それ以降の私の成績は下がる一方・・・でも、こんな事を書く事が出来たのは、仙台育英高校のおかげです。・・・仙台育英高校おめでとうございます。ありがとうございます!