森下理論 その1

ついに待望の森下敬一先生著書が届きました。これからは、森下敬一先生の理論をしっかり身につけようと思います。鍼灸師として難病を治せないという自覚が芽生え「血液しかない」と実感し、森下敬一先生の理論に行き着きました。この本には真理が語られています。それを記載します。

『食物は、いわゆる消化作用を受けることによって、次元の高い「生命物質」へと発展していく。この生命物質が腸の粘膜に取り込まれて、ここで赤血球と言う極めて原始的な細胞に変わるのだ。いま、我々の消化管で起こっている生理現象は、かつてこの無生の地球上で営まれた「物質から生命」への発展の歴史である。

原始地球時代に、ボウボウたる時の流れの中で、ゆっくりと進行した「生命誕生劇」を。想いおこそう。そこでは、無機物質から有機物質へ、有機物質からタンパク質へ、そしてこのタンパク質の融合塊から始原生命が誕生した。その途方もなく長い歴史がわれわれの腹の中で、驚くほどスピーディーに短縮されたプロセスで、日々再現しているのである。原始地球時代の「物質発展と生命誕生」の歴史が、われわれのハラの中で繰り返されている。それが、消化と呼ばれる現象の本質であることを、洞察しなければならない。見方を変えれば、われわれのからだは、全く霊妙不可思議な存在、ということもできよう。

食は血になり、血は肉になる

ところで、このようにして腸で作られた赤血球は、体内を循環し、からだのすべての細胞に変わっていく。脂肪組織も、筋肉も、肝臓も、腎臓も、そして脳の細胞までも、すべては赤血球から作られる。われわれの体細胞で、赤血球から作られないものは、ただの1つもない。すなわち、食物は血になり、血は肉(体細胞)になるのである。

それゆえ、体細胞の質、つまり体質は血液、とくに赤血球の質であり、赤血球の質は食べ物の質でもある。体質や気質、物の考え方になどは強く食物の影響を受け、かなりの程度それによって支配されるものだ。したがって、「なんでも好き嫌いなぐ食べよう」と言うような無定見ではなく、人間(体細胞)をつくる上での、適当な食物を再確認しなければならない。そのためには、人間の来し方や人間の生物学的な立場などを、時間的(歴史的)に空間的(場所的)に検討し、「人間なにを食べるべきか?」についてより妥当な結論を出しておく必要があろう。』

これが真実だと思います。多くの人に早く気づいていただきたいと思います。