60才代の女性患者Aさん、今回で3回目の来院です。
「先生、目が変わったと思いません?」
来院するや否や、Aさんがおっしゃいました。確かに、目が大きく優しい感じになっています。
「調子がいいんです。特に治療を受けてから2~3日経った方が調子がいいんです。効いているんですね。それから、前向きになってきました。」
1~2ヶ月前、ショックなことがあり、気分が滅入っていたAさん、少々うつ気味だったのでしょう。名著「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」から引用します。
『うつ病
以前は、性格や気持ちのあり方に原因があると思われていた「うつ病」も、ここ数年の間に、この神経伝達物質の働きが深く関わっていることがわかってきました。気持ちや意欲などに関する「セロトニン」や「ノルアドレナリン」と言う神経伝達物質が不足することによって、気持ちが落ち込む、不安な気持ちになる、集中力が下がる、また体調不良などの症状が起こることが明らかになってきたのです。精神の強さなどが原因とされる事は全くの誤解で、大きなショックを受けたことがことなどがきっかけとなり、神経系の働きに障害が起きる1つの病気であるということがわかってきました。』
とあります。Aさんは、ショックを受けたのを機に、セロトニンやノルアドレナリンが不足したのです。それを、カラダの訴える声を聞き、治療点に置鍼する事で神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリンが出始めたのだと思います。これからも1週間に1回のペースで通院されます。これからどのように変化していくのか楽しみです。