肘と膝

 

「先生、膝が腫れてしまってどうしようもないので・・・今日、診てくれませんか?」

60才代の女性患者Aさんから電話がありました。午前中に来ていただき、早速治療をすることになりました。左膝が腫れて右膝の1.2倍くらいになっています。

「膝のウラに風船が入っているような感じです。」

こういう場合は、まず氷水を入れたビニール袋と日本タオルで冷やすのが一番です。5~6分左膝を冷やしてから施術を始めました。

合谷診:左(左側から治療します)

膝診:左頸椎#6、#7(3)、左胸椎#6、#7、#8(1)、左腰椎#1、#2、#6(1)、脳幹(1)、大脳(1)

首診:左腎、膀胱、肝、胆、心包、大腸、三焦

:右脾

私は上腕診の代わりに、膝診をしているので、直接膝の状態が分かり大変スムーズでした。上記の置鍼(膝診のみ)だけで左膝の痛みがずいぶん軽減しました。次に、首診からは足に見つけた治療点に、てい鍼を押圧するだけの治療法にしました。というのは、てい鍼押圧は「異常な痛み」を伴い、「カラダが危機感を感じ、βエンドルフィンを出す」と考えているからです。この1週間数人の患者さんに試みているのですが、お灸施術をしなくても、てい鍼押圧だけで痛みが取れる患者さんが多いのに気づいたのです。Aさんもその一人です。腎、三焦、胆の治療点に、てい鍼押圧のみで膀胱、肝、胃、脾の圧痛点がなくなりました。

次に、G点という耳のウラにある膝の治療点と、デルマトーム(皮膚分節)S2の治療点に置鍼をすると、ほぼ左膝の痛みがなくなりました。少し残った痛みを足に見つけた治療点に、てい鍼押圧をすると、ほぼほぼ痛みがなくなりました。最後のアプローチとして、肘にてい鍼押圧。

「膝は肘でも治せるのです・・・・膝の痛いところと同じところが、肘も痛いのです・・・ほら?(と、同じ個所にてい鍼押圧)」

「えええええ、そしたら、昨日ここ(左膝頭)の魚の目みたいになったところ、指で取り出したんですけど・・・・ウミと血が出たんです。もしかしたら、関係あるんですか?」

「あああ、ありますね・・・・・ああ、それだわ!それが原因だったのだと思います。」

と、2人納得したのです。