五輪書 2

 

五輪書の一節、一節を少しずつ読んでいるのですが、刀を持って相手に臨む宮本武蔵の姿、生き方が伝わってきます。その一節を載せます。

『平法(戦い)における心の持ち方。平法の道において、心の持ちはようは平常の心と変わってはならない。平常のときも、戦いのときも少しも変わらず、心を広く素直にして、緊張しすぎず、少しもたるまず、心に偏りがないように、心を真ん中に置き、心を静かに揺るがせて、その揺るぎの中にも、一瞬たりとも揺るぎを失わせないように、よくよく吟味すべきである。』

これは、私が鍼を手にして患者さんに刺鍼するときの指針です。