70才代の女性患者Aさんは、ストレスからくる頭痛や、左肩痛などを抱えておられます。来院される前までは、1日3食の生活をされていましたが、思い切って1日1食に変えられました。
「そしたら、カラダが軽い!今までで、最高に気持ちがいい。肌がキレイになったのが分かるんよ。1日1食にしたら、時間がたくさん出来るし、カラダが軽いし良いことばかり!」
と、楽しそうに喋ってくれました。そこで、石原医学大全の一節をご紹介します。
『「朝だけ断食」を実践すると、まず大小便の出が格別によくなる。さらに午前中の仕事のはかどり方が違ってくる。「空腹でやる気が出ないのでは?」というのは、全くの杞憂で、消化のための胃腸への血流が減る分、脳や筋肉への血流が増加するため、集中力が増し、体が軽く、疲れ知らずで過ごせるはずだ。
最初の数日は「食べグセ」「食べることで得られる快楽」がちらついて、克己心を必要とするかもしれない。しかし、1週間、2週間と継続してみると、「過食」から解放された心身は軽く、実にはつらつとしているはずだ。
身をもって理解できるだろう。食べることの体への負担がいかに大きいことか。1日3食の食生活がいかに体をいじめてきたことか。断食で空腹をもたらされた体には、様々な変化が現れる。こうした効果をさらに高めるために、「朝だけ断食」に慣れたら月に1~2回でも「半日断食」「1日断食」にトライしてもよいだろう。数十年に及ぶ過食生活で、体内に蓄積された老廃物を一掃し、免疫力を上げる引き上げることができる。』