筑波大野球部OB総会

筑波大学野球部のリモートOB総会が午後1時から3時40分まで行われました。私は、2期生で無事卒業出来たので参加できますが・・・・・参加してみると、最長老でした。考えてみると私は2浪してやっと筑波大学芸術専門学群に入ったのですから、その時点で、1年上の先輩よりも年上だったのです。私が入学した時は、まだ東京教育大学に3年生、4年生が在籍しており、チーム名も東京教育大学でした。私が3年になった時、筑波大学とチーム名が変わったのですから、筑波大野球部の最長老になる運命だったのです・・・・初めて、気づきました。

そんなリモート総会で、四国在住のOBが近況報告をしてくれました。筑波大学野球部OBで徳島県城南高校、城北高校、小松島西高校の野球部指導者をしている3人が中心となって、7チームが参加するオータムリーグ(秋のリーグ戦)をしているのですが、それには、特別ルールがあります。①変化球を投げないで、直球のみ。②木製バットを使用。①は、ピッチャーにとって直球をいかに早く投げるかの挑戦となり、②はバッターにとって、いかにバットの芯で捉えるかの挑戦になります。原点に帰った素晴らしい試みだと思います。

また、東北在住OBの近況報告では、長年に渡って(20年以上)毎年行っている勉強会の報告がありました。甲子園出場校の監督の講演、元プロピッチャーの技術指導など、レベルの高い勉強会をしておられました。最近の東北地方の野球レベルが上がっている要因の一つがこの勉強会なのかも知れません。特に今年は日米で旋風となった大谷翔平選手の大活躍の基礎を作ったのが筑波大野球部東北OB会では!などと思ってみたくなりました。

あちこちが痛い患者さん

 

初診の60才代女性患者Cさん。2年前に左膝関節を人工関節に替える手術を行い、しっかりと立つことは出来るようになりました。しかしその代償として、右ふくらはぎ外側の感覚が鈍く、触れるとピリピリする感じです。また、横からの動きに対応しづらいそうです。首痛、右股関節痛、突発性難聴、両手はへバーデンで指が変形しています。また右母指球が陥没し猿手(さるて)と呼ばれるような状態になっています。様々な個所に痛みが生じると、ブロック注射で痛み止めをしていたそうです。手足に静脈瘤があり、触れると痛いそうです。

様々な個所に痛みを感じているCさんですが、自律神経を整えて、次に内臓を整え、今回は突発性難聴とへバーデンの治療を行いました。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診:左、左上腕診、左膝診を行う)

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、大脳(0)、小脳(0)

膝診:頸椎#1~#7(3)、胸椎#3~#8(1)、腰椎#2~#6(2)、大脳(1)、小脳(1)

首診:右腎(0)、右三焦(1)、右胃(0)、右脾(1)、右小腸(1)

左腎(1)、左膀胱(2)、左肝(2)、左心包(0)、左心(2)、左三焦(1)、左胃(0)、左脾(1)

上記19本置鍼。

右耳の難聴に対して7本の置鍼。次に右手のへバーデンに対して、右足のヒラメ筋を緩めます。この治療に関しては、掲載したYouTubeに詳しく説明しているので、興味ある方はご覧ください。

「どうですか、右手を動かしてみて下さい。」

「・・・・・動かしやすくなっている。」

「足の毛細血管の色が薄くなってきましたね~・・血流が良くなってきています。」

一番細い鍼を足首内側に刺して、鍼を上下に動かします(雀啄=ジャクタクと言います)。これが効いたようです。手のひらの血色も良くなってきました。左手にもへバーデンがあるため、左足首内側にも同じように雀啄を行いました。色々なところに痛みを感じているCさんには、通院することをお勧めし、2回の予約日を設定して次回の治療を確保しました。

音楽

 

昨日は、あじさいクラブのメンバー4名と、知人3人でmoon glow(ムーングロー)という生演奏できるバーに行きました。滑川渓谷での大失敗の経験から、しっかりチューニングして、2曲間違うことなく気持ち良くベースギターを弾けました。My wayと愛の賛歌・・・これから徐々に増やしていきます。

それにしても、アメリカ・ロサンゼルスでプロのミュージシャンとして成功しているAさんの演奏は圧巻でした。どんな曲でも楽譜を見ないで迫力ある楽しい演奏をされます。松山という地方都市にいながらこんな時間を過ごせるなんて・・・これからは、松山です!

最近の患者さん、何故か音楽関係者、音楽愛好家が増えてきています。私は全く音楽とは縁がない人間で、音楽にコンプレックスさえ感じていたのです。それがどうでしょう・・・大好きになってきています。鍼治療と音楽が融合できれば面白いですね。実際、患者さんには好きな音楽を

「OK グーグル◯◯の曲をお願いします。」

で、患者さんの好きな曲を聴いてもらいながら、治療をしています。患者さんに様々なことを伺っていくと、鍼と音楽の融合治療が生まれてくるかも知れませんね。楽しみです♪

オデコのA点紹介

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、A点という額(ひたい)の正中線より1cm外側にある治療点があります。これはA1からA7まであり、A1は頸椎#1に対応し、A7は頸椎#7に対応します。A1は生え際から1cm上になり、A7は生え際から1cmあるため、A1からA7の長さは2cmほどになります。

宮崎のセミナーで山元敏勝先生が治療をされていたのを、見学した時全ての治療においてこのA点を使っておられました。全てA点だけで治療されていたこともありました。そのため、鍼(はり)は、オデコの生え際に密集していました。そこで、教科書に書いてあるA点の適応症を紹介します。

1)外傷、捻挫、または術後の除痛

2)頭痛、偏頭痛

3)頸椎症

4)頸椎捻挫

5)めまい

6)肩甲部痛

7)脳障害によるいろいろな症状

8)顔面麻痺

と多岐に渡ってあります。1)の外傷、捻挫があることを知りませんでした。改めて、この教科書を勉強する必要があると痛感しました。次回から、確認を含めて内容をご紹介しようと思います。

3年ぶりの来院

 

3年ぶりに来院された70才代の女性患者Aさん、以前には4回治療し、それなりの成果を上げていました。しかし、当時は山元式新頭鍼治療(YNSA)ではなく、患者着に着替えていただき、ベッドの上での施術でした。しかも、Aさんは鍼(はり)が嫌いでお灸を中心の施術をしていました・・・・どうしよう・・・・鍼(はり)が嫌いならパイオネックス(皮内鍼)を足に貼る治療にしよう・・・・と、決めていたのです。

来院されると、以前では待合室だったところが、治療室になっているのに驚かれたていました。それが、きっかけで会話が弾みいつの間にか、頭に鍼を刺すことを容認していただきました。施術スタイルが進化していると感じていただけたのかも知れません。

Aさんは、最近めまいがあり、肩コリが激しくなったそうです。病院でMRIを撮ったのですが異常はありません。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診:右)上腕診、膝診は右

上腕診:頸椎(0)

膝診:頸椎#2、#6、#7(3)、胸椎#1(1)、腰椎#4(1)

首診:右肝(0)、右胆(1)、右大腸(0)、右小腸(0)、左腎(0)、左膀胱(1)、左三焦(1)

(   )内は置鍼の数

上記でカラダが緩み、B点、C点及び、第8脳神経の治療点に置鍼。その後、足の治療点に硬式ボールを当てるセルフケアを指導して終了となりました。

一本一本の置鍼でカラダに変化が現れるので、Aさんは納得されたようです。YNSAの効果は鍼嫌いをも黙らすようです。

鍼(はり)初めて!

睡眠不足で肩こり、腰痛がある40才代の女性患者Bさん、鍼治療は初めてです。オデコの治療点に爪を立てるだけで、のけぞって無意識に鍼を拒否する態度。よっぽど恐怖心があるのだと思います。それでもBさんには、山元式新頭鍼治療(YNSA)が合っている予感がしました。多分、正直な感性を持っておられるように感じたからでしょう。そこで、考える時間を与えず、淡々と鍼を刺していきました。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左に圧痛点があるので、左上腕診、左膝診を行う

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(0)

膝診:頸椎#1~7(2)、胸椎#3~5、#12(2)、腰椎#4~6(1)、大脳(1)

首診:左腎(0)、左膀胱(1)、左肝(0)、左胆(0)、左心包(0)、左三焦(0)、左胃(0)、

左脾(0)、左小腸(1)、右膀胱(1)、右肝(0)、右胆(0)、右心包(0)、右心(0)、右胃(0)、右手小腸(1)、右肺(1)

合計11本置鍼。

「実は、目が疲れていて辛いんです。」

「そしたら、目に効く治療点があるので、鍼を刺しますね。」

と、目に効く鍼10本をオデコに刺しました。もうこの辺りでBさんは、鍼を頭に刺すことに慣れてきたようです。何の違和感も感じなくなっています。むしろ、気持ち良さを感じるようになって来ました。

「鍼を刺しているのに、リラックスしてゆるんでいる感じ・・・・これは、凄い。」

独り言のように喋っています。23本全てを刺し終えると、Bさん眠くなって来たようです。奥にあるベッドでゆっくり寝ていただくことにしました。不眠で悩んでいたBさん、あっという間に眠り、小さなイビキをかいています。しっかり30分休んでいただきました。

「名刺もらっていいですか?」

「どうぞ、どうぞ沢山持っていって下さい。」

と4~5枚の名刺をお渡ししたのでした。

Kuromori


月に2回(第2、第4日曜日)東温市の実家で、近所の人達に出張治療をしています。今日はその治療日。ところが、キャンセルがあったりで暇(ひま)なので、近くのKuromoriという喫茶店でゆっくりしています。過疎化したところの喫茶店で経営出来るのか・・・ちょっと心配でしたが、結構流行(はや)っています。車の往来も多く、松山市から見れば素敵な奥座敷です。駐車場もあり、5台ほど止まっています。

窓越しには、雨滝(あまたき)という龍神が住むという小渓谷があり、日本一のお米(穂田琉米:ほたるまい)の販売店もあります。歩いて2~3分の所に金毘羅寺と惣河内神社があり、車で10分走ると、夏目漱石や正岡子規が訪れた白猪の滝があり、松山市から遊びに来るには穴場です!

店内はジャズが流れ、雑然と並んだイスと机が心地よく看板娘が美人(私のいとこの娘)!このKuromoriは、マウンテンバイク愛好者の拠点となっており、近くの山にマウンテンバイクのコースが2カ所あるそうです。県外からわざわざこのコースを乗りに来る人もいます。

元々このKuromoriは、大きな酒屋さんで私が小学校の時、集団登校の待ち合い所でした。Jさんというおじさんが、いつも戦争の話を面白おかしく喋ってくれるので、朝から元気をもらって登校していたのです。昔は、必ずそんな変なおじさんがいたものです。多分、Jさんの魂がこの空間に漂っているのでしょう・・・・人が集まって来ました。気がつくと11名程席についています。

この地区の棚田は美しく、愛媛新聞でよく取り上げられています。豊かな山から流れる川からの水と、海抜250mの寒暖差が美味しい米を稔らせるのです。どうやら、人々はその素晴らしさに気づき始めているようです。看板娘、大忙し!・・・・がんばれ❣️

己を知る

ハリ、やいと、お灸、鍼灸・・・一般の方には、取っつきにくい、そして敷居の高い、非科学的で胡散臭(うさんくさ)いものと思われているかも知れません。ましてや、頭に鍼(はり)を刺すなんて・・・と、なります。そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)の鍼灸師として、いかに敷居を低くするかを考える必要があります。

例えば、季節が良い時期に野外で行われるエコをテーマとしたフェスティバルなどに、参加しテントを設置して、施術をするのは良いかも知れません。人々の前で施術を見ていただくことが大切なのかも知れません。特にYNSAは、即効性があるので現場で立ち会った人々に実感していただく良い機会だと思います。

また、頭に鍼を刺すことに恐怖を感じる初診の患者さんは、YNSA学会に認定されていませんが、足に見つけた治療点にパイオネックス(皮内鍼)を貼る治療の選択もあり・・・とするのも一案。

実際、今日初診の患者さんで鍼に恐怖心を持っている50才代男性患者Bさんに頭か足か選択してもらいました。やはり痛くない足のパイオネックスの治療となりました。診断点がある肘周辺の圧痛点がなくなっても、Bさんの訴えている個所の痛みが軽減しても、どこか不安、疑問を感じている様子でした。そこで今年亡くなられた野村克也元監督の言葉が、浮かびました

「よい仕事をするには、「己を知ること」が大切。その上で、さらに相手を圧倒する何かを考えることが大事」

私は、己をまだよく知っていないようです。今日の私の態度、治療姿勢のがどうも変だったのかも知れません。最近床に敷いたマットの上であぐらをかいての診断をしていたのですが、初診患者Bさんには、その事がすでにに変で胡散臭(うさんくさ)い状態だったのかも知れません。そこで、写真のように患者さんと座って向かい合うようにし、マットを共有することにしました。初診の患者さんに対する第一印象にもっと気をつけなければなりません。

敷居を低くする前に、敷居を高くしている己の態度を改めて見直す必要があったようです。

YouTube

YouTubeを制作して1年経ちます。これは、私が作っているのではなく有能なAさんが作っているのです。私は、大筋を考えそれらを修正してもらい、短時間で編集してもらっています。幸い徐々に視聴者数が増えて来ています。特に「バネ指を足で治す」は3月26日に制作して、最初の5ヶ月では150回位の視聴回数だったのですが、少しずつ増えてきて、この10日前までは、600回位だったのが一気に2倍の1304回数にまでなりました。

もちろん、何万回、何十万回もの視聴回数のYouTube が世の中には沢山あるので、比較にはなりませんが、コツコツ制作していた身としては嬉しい限りです。それ以上に嬉しいのは、コメント欄にバネ指が治らず、真剣に悩んでおられた方が、この動画でバネ指を治されたとありました。このコメントを読み、やってきたことは間違いなかったとつくづく思いました。

バネ指でお悩みのかた、このYouTubeを参考にしてみてください。それにしても、Aさんには心より感謝いたします。ありがとうAさん!

高速道路を1時間30分かけて来院

 

高速道路を使って1時間30分の距離から来られた70才代の女性患者Aさん。松山市に用事がある知人の車に乗って来院されました。2年前から両膝が痛くなり、正座が出来なくなりました。特に右膝が痛くイスから立ち上がる時に痛くなるそうです。鍼による治療は初めてなので、緊張しておられます。

 

合谷診(人差し指と親指の間の触診):左が痛いので左の上腕診、膝診を行う

上腕診:頸椎、腰椎、小脳

膝診:頸椎#1~#7(2)、腰椎(#1~仙骨)(4)

首診:左肝(1)、左胆(1)

(  )内は置鍼の数

Aさんは、1本置鍼するたびに、診断点の圧痛がなくなるのが不思議なようです。8本の置鍼で全ての診断点の圧痛はなくなりました。次に痛みの強い右膝の治療を始めます。耳下の出っ張り(乳様突起といいます)の下の圧痛点に3本置鍼。

「これで、膝どうですか?」

「随分軽くなりました。」

Aさんは、軽くなっていく膝を不思議に思いながら、歩いています。次にトルコのテクチ先生から習った側頭部の治療点に3本置鍼すると、今度は左膝より軽くなったそうです。この段階で、鍼の効果をはっきりと確認されたようです。後は、足に見つけた治療点を硬式ボールを使って気持ちよく押圧して、セルフケア出来るように指導しました。遠くから来院されているAさんには、出来るだけセルフケアで膝の痛みを取ってもらいたいのです。

「どうですか?」

「・・・・左右が同じくらい軽くなりました。」

この時点で、治療終了とし、後は「なんで頭に刺して様々な個所の痛みがとれるのか?」の講義をしたのでした。