野球談義2

 

前回のつづき「野球談義2」スタート。

前回では、先輩のアドバイスで、一気に飛距離が伸びたという話だったのですが、今回は、スイングの軌道とか、打つ時のポイントとかの話になります。

「今思うと、顔の位置というか目の位置ですね・・・これは、両目でしっかり見えるように少しオープンに構えたらいいと思います。そして、ボク(鍼灸師佐伯)の場合はインコーナー高めにポイントを置いて、ボールを待っていました。それぐらいで待たないと、遅れてしまうんです。」

「私(Bさん)の場合は、統計的に外角が圧倒的に多いので、外角に絞って待っていました。」

「はあああ・・・・なるほど、人によって違うんだ!・・・スイングの軌道は、水面のアメンボをすくうようにダウンスイングで始まって、打った瞬間アッパースイングになるよう心掛けました。その方がボールの回転が上向きになって飛距離がでますよね。」

「そうなんです。私の場合ダウンスイングが身についてしまっているので、ボールが下の回転になって伸びないんです。ビデオを撮って見てみると、力んでしまっています。」

患者さんと初めてバッテイングの詳しい話をしました。

「Bさんくらい力があったら、脱力して飛ばしたら、簡単にホームランでしょう!」

などと話しながら、落合博満や古田敦也のyoutubeの話へと話が進みました。私が現役のころと、野球に関する情報量が全く違います。うまく利用すればきっと面白い野球ができると思います!

野球談義1

40才代の男性患者Bさん。左腰、左肩、左足首内側、右肘が痛くて来院されました。週に1~2回のペースで治療を受け、右肘以外は順調に良くなりました。高校、大学と野球に没頭し、現在もソフトボール、硬式野球、軟式野球をしておられます。全身が筋肉の固まりのガッチリした体躯の方です。合谷診で左に圧痛があるので、左の頸椎と腰椎治療点に1本ずつ置鍼。そのあと、C点とIソマトトープにある肘の治療点に1本ずつ置鍼すると、ずいぶん肘がよくなりました。

Bさんは、痛み対して強いので少し痛みが残る圧が、ちょうどいいようです。そこで、鍉鍼(銀の棒)を押圧してBさんにとって気持ち良いくらいの圧で、足に見つけた治療点を3分ほど、じっとしています。これが効いたようで、違和感が残る程度で、痛みがなくなりました。これを数回行い、そのあとは雑談となります。

「どうせやるなら、坊ちゃんスタジアムでホームランを打ってみたいんです。」

「・・・・なるほど、それで素振りをして、手にもマメが出来ているんですね。」

「先生、何か野球のアドバイスありませんか?」

「・・・・えええっ、ボクが・・・」

「そうです、人それぞれ意見が違うので、聞いてみたいんです。」

「そしたら、ボクならキ◯タマ挟(はさ)めですね。ボクは高校時代2塁打、3塁打などの長打が無かったんです。バットを短く握って当てるだけのバッティングだったんです。それが大学に入ってホームランを狙うバッティングになったんです。たった2本しか打ってないんですけどね。そのきっかけは、2年先輩のキ◯タマ挟(はさ)めというアドバイスだったんです。」

「なるほど・・・下半身で壁を作るわけですね。」

「その通りです。それからは、チームメイトと同じ飛距離が出るようになって、練習ではホームラン競争をしていました。あの先輩の一言に感謝しています。」

(つづく)

C点とIソマトトープ

 

70才代の男性患者Aさん、10日ほど前、右手首をひねって病院に行き検査してもらったところ、骨には異常がないとのことでした。一週間前に治療をして、痛みが1/3ほどになりました。今回もその続きです。合谷診では右に圧痛があったので、右側の脳、頸椎、胸椎、腰椎の状態を整えます。5本の置鍼で治(おさま)りました。これから、右手首の治療となります。狙うのは、右側のオデコのC点と、右側頭部のIソマトトープの手首の治療点です。

「痛った!・・・・今日は、えらい痛いなあ~。」

「・・・痛いから効いてるはずです。どうですか?手首。」

「・・・・痛ない!全然痛ない。」

「よかった!念のために足にもやっときましょう。」

と、足に見つけた治療点に指先を軽く触れる操法を行い、その後、同じところにパイオネックス(円皮鍼)を貼って終了としました。C点とIソマトトープの威力は抜群です。改めて山元敏勝先生の偉大さに感服しました。

耳が痛い

急に冷え込み、体調を崩す人が多くなっているようです。今日も早速、午前中早くに電話がありました。

「2つの病院に行っても、患者さんで一杯なんです。私の孫なんですが、中耳炎だと思います・・・・耳が痛いと言っているので、診てもらえますか?」

と飛び入りの患者さんが来院されました。私は医師ではないので、診断名を付けることは出来ません。ただ、患者さんの自律神経と内臓を整えてそのあと、耳の治療点に置鍼することは出来ます。小学校高学年の男性患者Aくんが、おばあさんの見守るなか、恐々(こわごわ)イスに座って下向きかげん。

「鍼打つの初めて?」

「はい、初めてです。」

「チョット怖い?」

「はい、怖いです。」

「注射より痛ないけん、大丈夫よ。」と、おばあさんの声援。

「頭に刺すのが・・・・」

「ほうじゃね・・・・怖いね・・・ほじゃけど、頭蓋骨に守られてる頭皮に、1mmの深さで横に刺すだけじゃけん、安全よ。脳みそなんかには、刺さんのじゃけん。」

渋々納得のAくんに、簡単な説明をして置鍼していきます。自力神経と内臓は3本置鍼するだけで整いました。若い子のエネルギーにただただ感心するばかりです。あとは、耳鳴りの治療点、左耳周辺に5本置鍼して終了となりました。

「今、耳の痛いのはどうなっとる?」

「・・・痛くないです。」

「よかった、よかった・・・・カラダは治ろうとして、一所懸命、頑張りよるんよ。鍼はそれを助けよるだけなんよ。Aくんのカラダがお薬出して治しよるんよ。」

と説明をしてあとは雑談。Aくんは、私の名刺を3枚取って帰られました。よかった、よかった!

今日も指先で!

祭りが終わると急に寒くなってきました。これだと、布団2枚必要になりそうです。昨日のギックリ背中の患者さんに指先だけ触れる治療を、お灸の代わりに行い効果があったので、本日も3人の患者さんに行いました。足に見つけた治療点に鍉鍼(テイシンという銀製の棒)で押圧すると痛いのです。この痛みを体験された患者さんに、気持ちいい体験を味わって頂かないと・・・・って思うようになったのです。

今回の3人の患者さんも、効果があり気持ちよさそうです。明日も、患者さんの様子を見ながら臨機応変にやってみましょう!

指先で治す

ギックリ背中で来院された40才代の男性患者Aさん。昨日の治療で痛みが1/3になりました。今日で、連日の治療となります。そこで、昨日効果のあった胸骨の圧痛点に指先を触れるだけの操法を行う事にしました。昨日は、胸骨に鍼を刺し背中の痛みを取っていきました。

「OKグーグル、タイマー5分お願いします。」

「はい、タイマー5分ですね、それではスタート。」

この軽く指先を触れるだけの操法、鍼灸師になる前は当たり前に行っていた治療法ですが、今回はこの操法が良いと感じました。そこで、昨日効果があった足の治療点(来年の学会で発表するつもりです)に指先を触れるだけの操法を6カ所に行いました。

「どうですか?」あ

「・・・・いいですね・・・凄い」

ということで、治療終了となりました。文章にするとこれだけになるのですが、触れている私はどうなっているかというと、患者さんから伝わるエネルギーのため微妙な動きが生じます。野口整体でいうところの活元運動、今昭宏先生でいうところの自発動です。どうやら、これが治療の源のようです。今後もこの操法を少しずつ行ってみようと思います。

おししまい

今日は、松山市のお祭り日。神社から子供神輿が、隣りの集会所に来たのが午前8時。当初の予定時刻より30~40分遅れたようです。子供達が集会所で朝食を取り「あじさいの杜鍼灸院」に立ち寄って、神輿を置き、獅子舞をしてくれました。太鼓叩き、舞も全て中学生がやってくれました。

こちらで用意するのは、お盆に半紙を敷き白米を盛り、南天の葉っぱを、その上に置きます。その横に塩水を入れた皿を並べるのです。さてこのお盆をどこに置こう?などと思っていると、

「そのままでいいです。」

と神主さんがおっしゃいます。そのまま・・・・?私がお盆を持ったままで、限界前に突っ立っていると、神主さんが、

「かけまくもかしこきいざなぎのおおかみ・・・・」

と、直々に私に向かって祝詞をあげてくださいます。

「これは、えらいことになってしもうた!」と思いつつも、きれいな姿勢を保とうと徐々にお盆を正中線に揃えて、何とか祝詞が終了するまでには、左右対称の姿勢に。そのあと、白米は白い布袋に入れられました・・・・そうか、子供達のおにぎりにでもなるのか!

もう少し多めの白米にして入れば良かった・・・・と後の祭り。

おししまい。

バーク堆肥

近くのホームセンター・コーナンで、40Lのバーク堆肥が305円という安さでセール中。そこで、2日間かけて34袋も買ってしまいました。305円×34=10370円。プラスかきがら有機石灰代657円で、11027円も使ってしまいました。松山市は10月7日がお祭りで、あじさいの杜鍼灸院の横にある集会所に神輿が置かれ、子供達による獅子舞も行われます。

そのトップを切って、早朝7時30分にあじさいの杜鍼灸院が「お旅所」となるのです。そのために、畑をきれいにし、駐車場を掃除。ついでに、畑にはクローバー(白つめ草)を撒き、水仙の球根を駐車場の横にあるスペースに植えました。子供達のエネルギーで良い花を咲かせてくれることでしょう。明日はもう一度、丁寧に掃除をしておきます。

来年のヒマワリは、全長400cmを目指しているので、チョットした工夫をしました。コンポストで、桜の葉っぱとオカラの猫砂にモモ(メス猫)のウンチとオシッコをかき混ぜ、腐葉土を作っています。またコンポストが一杯になったので、お隣りさんから譲り受けようと思っています。ヒマワリの支えとして頑張った古い竹は、細かく切って畑に埋め込みました。空気が土に入るかな?という思いです。白つめ草は、空気中の窒素を根っこに取り込む緑肥になるので、目指せ400cmなのです。

これで春まで畑仕事は休憩・・・ノンビリしたものです。

愛媛の高校野球

 

患者さんの話を伺っていると、生きた情報がストレートに入ってきます。最近チョット驚いた情報は、愛媛県の高校野球情報。20年くらい前までは、愛媛県の高校野球は、日本を引っ張っていたのです。勝率も日本一を長年キープしていた時期もあったのです。それが、大阪に勝率を日本一に譲ってからは、急下降。最近では、一回戦で敗退が当たり前になりつつあります。その結果、来年からは四国の選抜高校野球の出場枠は、2となってしまいました。それまでは、中四国合わせて5校枠だったのですが・・・

そこで、高野連が愛媛県の秋、ベスト8以上のチームに対して、広島の広陵という強豪校(優勝候補の常連校)と練習試合を組むように命じられました。そのため、松山商業、松山東高、新田高校が10月14、15日に練習試合を組まれました。こんな日が来るとは、思ってもいませんでした。

私は、高校野球に直接関わっていないので、何も言えないのですが・・・・少し言えそうなことは、東北地方の努力。選抜高校野球大会では、来年から出場枠が1つ増えました。仙台育英が去年優勝、今年準優勝という金字塔を納め、東北の他県も甲子園で、ベスト8、4が当たり前になっているのが現状です。岩手県からは、世界のスーパースター大谷翔平、伸び代無限大の佐々木朗希が出てきています。なぜ、こんなに東北地方が強くなったのか?

これは、私の勝手な色眼鏡で「東北地方の努力」をつぶやくので・・・無視してください。

東北地方の筑波大野球部OBが、長年毎年勉強会をしている事実を、数年前に知りました。筑波大野球は、ソフトバンクの工藤監督や、ロッテの吉井監督が大学院で勉強しているほど野球を学問として捉えています。その勉強会を東北では地道に行っていたのです。この功績は大きいと思います。

筑波大野球部の創始者、功力(くぬぎ)靖雄先生が野球を学問、文化として捉えた先見の明を東北地方のOBは分かっていたのです・・・偉い!

愛媛もこれから、これから!

朝起きたら・・・

「朝起きると、◯◯◯が痛い。」と訴える患者さんが多いのですが、私にはそのような経験がありませんでした。しかし、今朝起きると左の中指の末節骨に痛みがありました。

「これが、患者さんが言って痛みなんじゃ!」

と初めて知ったのです。そこで、操体法を使っての治療を考えました。後頭部にラムダ縫合というへの字をした縫合が横たわっています。その上に基本治療点A点、B点、C点、D点が頂点から左右にAからDと並んでいます。そこで、左側のC点に硬式ボールを当てて仰向けになりました。なぜC点かというと、C点に肩甲骨から指先までの治療点があるからです。

畳の上に硬式ボールを置いて、左側のC点に硬式ボールの縫い目が当たるようにゆっくり動きます。この時、両膝は立てて踵で支えます。ゆっくり動きながら効きそうな角度と部位を探すのです。見つかると、

「OKグーグル、タイマー15分お願いします。」

痛みのある左中指を意識して、そこへ息を通すイメージで呼吸をします。すると5~6分くらい経って痛みがスーッと消えていきました。あとはゆっくりと気持ちよく動くだけです。

「ピポン、ピポン、ピポン、ピポン」

15分経ってゆっくり起き上がり、左中指に触れても痛みはありません。この硬式ボールを使っての操法は有効です。