妊娠ジュース

石原医学大全の一節をご紹介します。納得される方も多いのでは・・・

『私は冗談で、「人参ジュース」を「妊娠ジュース」などと講演の時にいっては聴衆を笑わせています。人参には確かに生殖力を強くする働きがあります。しかし、それに加えて、妊娠を促進した要因に断食=空腹があります。

私が生まれた1948年は、敗戦後すぐで食料がほとんどなかった時代です。その時、子供がたくさん産まれました。「貧乏人の子だくさん」ともいいます。そのため、今でも発展途上の食料の乏しいアフリカや東南アジアの一部の国々では、子供の数が多いのです。動物は少し栄養が低下し、その個体に危機が迫ると、次の世代を残そうとする本能が働き、生殖力が強くなります。

反対に現在の文明人のように飽食になると、逆に生殖力が落ちます。よって、「人参りんごジュース断食」で少々の空腹を経験すると、生殖力が高まると考えられるのです。

また、不妊症は、子宮・卵巣の働きが健常でないことから起こります。その働きを良くするには、腹巻で、子宮・卵巣の位置する下腹部を温めてあげることも必要です。』

石原医学大全は、どのページを開いても目からウロコが落ちるので、手放せないのです。

瀉血

 

瀉血石原医学大全は、どこを開いても面白い。石原結實先生のコラムより、

『日本に最初にやってきた宣教師のフランシスコ・ザビエルは、ポルトガルのリスボンを出発し、13ヶ月かけてインドに到着した。その間、9回も死にかけた。ザビエルの命は出すことで救われた。何を出したかと言うと「血」である。お抱え医師は、瀉血で血液を出すことによって、彼を死の淵から生還させたのだ。瀉血は羊の東西を問わず、昔から行われていた。視察に入ったドイツのミュンヘン病院では、自然療法家でヒルに血を吸わせる瀉血療法をおこなっていた。

自然の瀉血というべきものが月経だ。女性は15歳くらいから50歳くらいまで月経がある。28日に1回、年間で13回、1回につき6日が平均的なものなので、6 × 13 × 35 = 2730日、この2800日を365日で割ると約7年となる。この7年と言うのは、男女の平均寿命の差とほぼ重なるのである(2022年の平均寿命は、男性81.05歳、女性87.09歳)。

龍の河之内

近藤林内さんという郷土の大偉人のお祭りがありました。弟が立派な宮司になり、どんどん企画しています。地元の林内会の氏子さんや、林内さんのご子息、共感され林内会の会員になられた方々などが集まり、見事なお祭りとなりました。

龍を地域起こしのテーマとしており、境内には地元の有志が小学生、大学生も巻き込んでの稾龍(わらりゅう)を作り、奉納しています。今後は、益々面白い地域として様々な発信が出てくると思います。

「龍の河之内」よろしくお願いいたします❣️

粗悪モグサ

上質モグサを作ってしまい、高温にならないことが判明。そこで、粗悪モグサ(不純物が多く入っているモグサ)を作ってみました。乾燥したヨモギが雨の少ない松山では、益々乾燥し最高の状態になっています。それをミキサーにかけて、粉々にし葉っぱのウラ側にある繊維だけを残すと、モグサになります。

上質のモグサはミキサーをかけること7回。今回は、4回と2回にとどめました。すると、最高の粗悪モグサが出来ました。3種類のモグサが出来ると、患者さんの感性、モグサと皮膚の緩衝材的に付ける紫雲膏の量との兼ね合いで、微妙なモグサ選択が可能となり、治療に効果が期待できます。

最近は、頭に鍼を打つ→足にお灸をするという「お灸好き派」が徐々に増えてきています。モグサの種類をもっと増やそうと思っています。

体温が!

紅茶にレモン、生姜、黒糖を入れて飲むと体温が上がるという「石原医学大全」の一部をご紹介します。

生姜の効能

1)血管を拡張し、血流を促進し、体を温める。

2)1)の効果によって血圧が下がる(ただし低血圧の人は血圧が上昇)。

3)血小板の凝縮力を抑え、血栓を予防する。

4)発汗、解熱、去痰、鎮咳作用、鎮痛作用。

5)排尿を促進し、むくみ、水太りを改善。

6)脳の血流を促進して、気分を上向きにする(うつを解消する)。

7)唾液、胃液、膵液、胆汁、腸液の分泌を促進し、消化を助ける。

8)食中毒菌や腸内の有害菌をはじめ、肺炎球菌を殺菌。抗ウィルス作用もある。

9)副腎髄質からアドレナリンの分泌を促進し、気力を高める。

10)コレステロールを下げる。

11)内耳の血行抑止、耳鳴り、めまい(メニエル)を改善する。

紅茶の効能

1)紅茶ポリフェノールの抗酸化作用は、活性酸素で細胞が傷つくことを防ぎ、老化、生活習慣病、がんを予防する。

2)糖の分解を抑制し、食中・食後の血糖値の急上昇を抑制する。

3)脂質代謝を促す酵素の働きを抑制して、脂質の吸収を抑える

4) 糖化(余分な糖とタンパク質が結合し、老化物質を生成する)を抑え、老化を防ぐ。

5)殺菌・抗ウィルス作用により風邪やインフルエンザを予防する。

6)香りによるリラックス効果。

この1~2週間は、上記の生姜入り紅茶を飲んでいます。そして、紅茶を飲んで体温を測ったのです。飲んですぐの体温38.5℃・・・・驚愕!しばらく(2~3分後)体温37.8℃・・・・30分後、体温36.9℃・・・・午後の私はこのくらいの体温です。とにかく、即効性があるのに驚きました!

モグサ作り その2

 

昨日作ったモグサを、早速患者さんに施術。

すると、どうでしょう・・・一所懸命作ったモグサが、いつの間にか・・・・上質のモグサになってしまっていたのです。モグサには、上質のモグサと粗悪モグサがあり、用途が違うのです。上質のものは、皮膚に直接置き、皮膚に火が到達する前に消す一般的なモグサ。ところが、私が作ろうととしていたのは、紫雲膏をしっかり塗って、その上に高温になる粗悪モグサ。

粗悪モグサは、ヨモギの幹や脈の破片が残り高温になるモグサです。今回は、この粗悪モグサを作るつもりでしたが・・・・・・・いつの間にか・・・作っていくうちに、もっと良いもの・・・・となるのです。結果、ミキサーに7回しっかり撹拌(かくはん)したモグサは、純度が高く不純物がないため、火をつけても高温にならない上質モグサになってしまいました。

そこで、考えたのです。

様々な種類のモグサ作りをして、患者さんの感性にあうようにしよう・・・いけるかも?

モグサ作り

先日、ある患者さんから、

「先生、モグサ買ったんですか?・・・・」

と、私がヨモギからモグサを作っていたのに、「やってない!」と、指摘されました。ヨモギ作りは、チョット疲れるので1回だけ、購入したのです。そこで、再びモグサ作りに挑戦することにしました。採取してから、10ヶ月経っているのでヨモギはカラカラに乾燥しています。そのため前回のモグサと色が全く違います。前回のモグサは、緑がかっていかにも取り立ての感じでしたが、今回のモグサは、本来のモグサ色です。ということは、商品としてのモグサは、この程度カサカサに乾燥するという事がよく分かります。

乾燥モグサは、葉っぱだけをミキサーに入れ、細かくしていきます。これを繰り返す事7回。写真のようにフワフワのモグサが出来上がります。とにかく、疲れます・・・・今日は、これまで!

スクワットで腰痛

2ヶ月前、180kgのバーベルを担いでスクワットをしていて、腰痛になった高校の男子スポーツ選手A君。前屈すると痛みがあります。

膝診(膝の内側、ウラ側、外側を押圧して、圧痛、硬結点を探し、脳と背骨の状態を診断する方法)をして、5本の置鍼を頭部にします。

「これで、前屈してみて・・・どうですか?」

「・・・・だいぶ、出来るようになってきました。」

と、ちょっと半信半疑。

「そしたら、もうちょっとやってみようわい・・・・これでどう?」

「・・・・・楽になってきました。」

「ほんとじゃね!スムーズになっとらい・・・もうちょっと、刺してみよわい・・・これでどう?」

「・・・・・楽です。」

「来た時の痛みが10で、全く痛くないのが0じゃったら・・・・今どれぐらいじゃろ?」

「・・・・1です。」

「そしたら、足にお灸をしょうわい・・・お灸はやったことないじゃろ?これは、紫雲膏という軟膏を乗せた上に、モグサを立てて火をつけるので、痛くないしヤケドにもならんから、安心して。」

と足に見つけた治療点に合計6壮お灸。

「これで、痛みはどうですか?」

「・・・・0です。痛くないです。」

と、ニッコリ笑顔。2ヶ月痛みが続いた割には、早く良くなりました。本来ならもう一度来院していただき治療したいのですが、他の選手との兼ね合いがあるので、今回のみで終了となりました。それにしても、「高校生の治りは早い!」と感心することしきりです。

体温

昨日に続いて、近くの温泉「ゆらら」朝風呂に出かけました。今回は、サウナだけでなく、全てのお風呂に入ったのですが、様々な種類があり楽しめました。その上、サウナに2度入り、しっかり汗を出したのです。

カラダがポカポカするので、体温を測ってみると、37.2℃・・・えっ、こんなにある!もう一度測ると・・・・37.4℃!

私が専門学校に通っている時、体温に興味をもち、2ヶ月頻回に体温を測ったことがありました。朝起きると35.6℃が普通、そして徐々に体温は上がって行き、午後4時に37.0℃になり、徐々に下がって夜には35℃代になり早く寝るというパターンでした。このように全ての人は体温が変動するのです。

で、20:30の現在、体温測ると37.2℃!まだまだ熱い!

反省

 

70才代の患者さんの症状を全く改善することが出来ず、1日反省した結果、操体法をもっとしっかり取り入れた治療法も作っていこうと考え始めました。操体法では、「ヒカガミ」という診断方法がありますが、これが膝診にあたります。具体的にいうと、膝窩仰向けになり両膝を立てた患者さんの膝ウラに中指で押圧し、圧痛硬結を探し出します。その後、患者さんの足甲に手を当て患者さんの足先を背屈してもらい、膝窩の圧痛硬結を取消していきます。

これは、山元式新頭鍼療法における膝診の胸椎の診断及び治療にあたります。鍼を刺さなくても、同じ結果を残すことはできます。頭の代わりに足に見つけた治療点を今後分析することで、より良い操法が生まれる可能性はあると思います。ボチボチやっていきます。