畑大改革

 

患者さんから、「野菜は昼の4時間の日差しより、朝日からの2時間の方を好む」と教えていただきました。また、「西日は嫌い」ということも・・・ということは、道路をはさんで家が立ち並んでいる我が家の東側は、結構大きな駐車場があり冬でもそこからは、朝日が2時間は当たる場所があります。また、我が家の西側には小高い山があるので、西日は当たりません。ということは、野菜作りに結構適しているかも?・・・・と、考え直したのです(冬は、3階建てのアパートの陰で9割は日が当たらないので、あきらめていたのです)。

 

(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)

 

冬の朝だけ日が当たる場所は、木の根っこを退治出来ず、3年前から桜の落ち葉を堆積するだけにして、放っておいたのです(何ともったいない!)。幸い、立派な腐葉土となっていました。この腐葉土に触れて、「ここで植物が育ちそう!」と感じたので、畑の大改革をすることになりました。

多分、今月中にはある程度出来上がっていると思います・・・次回のご報告は、完成した時にいたします!

指の鍼 2

 

 

(絵と内容は関係ありません)

昨日の「指の鍼」の患者さんに好評だった頭に鍼を刺す代わりに指先を触れるだけの「指の鍼」。いつもは、足にお灸をしている80才代の女性患者Aさんに、

「いつも通りのお灸でもいいし、ベッドでゆっくりしながら軽く触れる治療もできますよ。」

「あら、懐かしい・・・・ベッドでゆっくりするの・・・・先生、今日はそれでお願いします。」

(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)

ということで、今回はベッドでゆっくりフォークソングを聴きながらの治療となりました。このフォークソングのステーション、どういう訳か歌謡曲が多く、しかも石原裕次郎が何度も流れてきます。それがAさんには、ピッタリハマったようです。

「私、裕ちゃん大好きなの!」

もうこれで、治療の1/4はできた様な気がします。いつものように、合谷診(親指と人差し指の間の触診)から始めます。

合谷診:左(左側を診ます)

膝診:頸椎#3、#2、#1、胸椎#9、#10、#12、腰椎#4、#5、#6、大脳

首診:右腎、膀胱、肝、胆、大腸、小腸

:左心、三焦、胃、脾

そのあと、治療院の奥にあるベッドで休んでもらいます。ベッドの上のアメジスト(紫水晶)を敷き詰めたマットを45℃にしているので、非常に気持ちがいいはずです。膝診で左胸椎#9~10の圧痛点の治療点は、左眉の上にあります。そこに軽く触れるだけの操法です。

「OKグーグル、タイマー2分30秒お願いします。」

「はい、2分30秒ですね。用意スタート!」

この操法の治療点を変えながら合計8回。Aさんは大好きな石原裕次郎の歌を聴きながら、診断点が徐々に緩んでくるのが、すっかり気に入ったようです。

「先生、夢の中にいるようよ!・・・腰も痛くなくなった・・・・先生、このマットの電気代、別に払おうか?」

などと、次々と言葉が出てきます。そして、最後に、

「先生、次回の治療もこれでお願いします。」

という言葉を残して帰られました。山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法の融合は、人気が出そうです。

指の鍼

(絵と内容は関係ありません)

[『4年前から通院されている60才代の女性患者Cさん。4年前は右股関節が痛くて、夜中眠れない日々が続きましたが、半年の治療で股関節の痛みはなくなりました。そして、3年間は週に一回のペース、最近は2週間に1回のペースで通院され体調管理をされています。Cさんには、頭の鍼、足の灸、操体法など様々な治療法を行っています。前回は操体法のみの治療で調子が良かったので、今回は操体法と山元式新頭鍼療法(YNSA)の新しい組み合わせを行なってみました。』

という書き出しで、操体法とYNSAの融合した治療法をCさんにおこなったのですが、その後の経過が良く、股関節や膝の痛みはなかったそうです。ただ、寒い日が続くと膝の冷たさを感じることがあるそうです。そこで、今回も前回と同じ治療法を行うことにしました。]

(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)

という書き出しで2週間前に書いた症例の第三弾です。結論からいえば、Cさんはこの治療法が一番あっているということです(ご本人がこの治療法を望んでおられます)。Cさんには、今後ともこの治療法をベースに行っていきます。ある程度実績を上げていけば、ほかの患者にも対応できると思います。

具体的には、治療点に鍼を刺す代わりに、治療点に中指を軽く触れるだけの操法を行います。今のところ2分30秒を目安でしていますが、4分、5分と時間をかえることもあります。患者さんは、ベッドでゆっくり仰向けになってもらうため、途中で眠ることもあります。眠りながら治療できるならば最高ですよね。

合谷診:左(左側を診る)

膝診: 左頸椎#5、#6、胸椎#10、#11、#12、腰椎#4、大脳、脳幹、

頸椎、大脳の治療点に2分30秒触れると、それぞれの診断点がゆるみ、それ以外の診断点もゆるむ

首診:左腎、膀胱、肝、胆、心包、大腸、胃、小腸、肺

:右大腸、三焦、胃、脾、肺

上記うち、左腎、左膀胱の治療点に2分30秒ふれると、それぞれの診断点がゆるむ、左胃の治療点に触れると、すぐに胃が動く。

これで自律神経、内臓を整いました。その後、左膝の痛みと右股関節の痛みを、見つけた治療点に軽く触れる操法で取っていきました。かなり効果的なので、常連の患者さんでこの方法が向いている方には、やってみようと思いました。

積み木療法

(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)

当院で治療している間は、お腹の痛みがなくなるのですが、お家に帰るとお腹の痛みが再発するという80才代の女性患者Bさん。ところが、楽しい作業をしている間は、お腹の痛みはありません。Bさんにとっての楽しい作業は牛乳パックを小物入れに作り変えることです。まず、カッターナイフで牛乳パックを切って原型を作り、きれいな千代紙を貼って完成。単純そうな作業ですが、段取りを考え、きれいに仕上げるにはかなり頭を使います。ちょうど、Bさんにとってやりがいになる作業なのです。もちろん、その時にはお腹の痛みを感じることはありません。ところが、毎日牛乳パックを手に入れることはできません。

 

「牛乳パックがないと、作業できないんですね・・・・・それは、困った・・・・そしたら、積み木で遊んでみませんか?」

昨年6月に、日仏文化交流展に参加し、萬翠荘(ばんすいそう)というところで積み木作品を出品。その時に使った積み木がたくさんあるので、小さな積み木を治療室に持ってきました。そこで、ある程度積み上げて、Bさんに1個手渡すと、ちゅうちょなく積み上げてくれました。

「面白い!」

子どものような笑顔を見た時、「これは、いける!」と感じました。そこでいつものように治療を始め、5本置鍼してあとは、ベッドでゆっくり30分過ごしていただきました。付き添いの娘さんには、私が30才の時、精神科の病院で芸術療法家として働き、積み木を芸術療法に取り入れていたことの説明をしました。また、使用しているクスノキは、「元々クスリの木が語源の触れてもエネルギーをもらえる木ですから、大丈夫です。」と納得していただき、2袋に分けて差し上げることにしました。

Bさんのひ孫さんが、4才と2才。一緒に遊べるといいのですが・・・・次回、そのようすを伺うつもりです。

初めての患者さん

(上記の絵と内容は関係ありません)

70才代の女性患者Aさん、10年前の雨の日に、ペットボトルを踏み転んでしまいました。その時、右臀部を強く打撲し3日間寝込みました。その古傷があるためなのか、昨年暮れから右大腿部の外側に痛みがあります。Aさんは30年前に腰のヘルニアを金鍼を埋め込む治療法で、腰痛を治した経験があるため、鍼に関してはいい印象があります。

私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています。

今回、予約なしで突然の来院でしたが、治療をすることができました。ただ、頭に鍼を刺す治療であることを知らないで来られたため、すこし後悔されている素ぶりが感じられます。こう言う時は、最初の1本で診断点の痛みをとることが大切になります。

合谷診:左(左側を診ます)

膝診:左大脳(0)

上腕診:左頸椎(1)、左腰椎(1)

首診:左腎(1)、左大腸(0)、左三焦(1)、右腎(1)、右三焦(1)

(   )内置鍼数

上腕の外側にある圧痛点(頸椎)を確かめて、オデコの圧痛点(A点)に置鍼。

「ここ(上腕外側)の痛み・・・・どうですか?」

「・・・・痛くありません。」

続いて、上腕の内側にある圧痛点(腰椎)を確かめて、耳の圧痛点(D点)に置鍼。

「ここ(上腕内側)の痛み・・・・どうですか?」

「・・・・痛くありません。」

これで、信用していただけたようです。こうなると、治療はスムーズに進みます。上記の自律神経、内臓の調整治療だけで、ほぼ大腿部の痛みはなくなりました。デルマトーム(皮膚分節)でみるとL4(腰椎4番)の治療点に置鍼すると、大腿部外側の痛みがなくなるはず・・・置鍼しました。

「Aさん、太ももの痛みはどうですか?」

「痛くありません・・・・けど、ここ(腰中央部)に痛みがあります。」

「・・・・そこは、デルマトームで、L2(腰椎2番)かな・・・・これで、どうですか?」

「・・・・・痛くありません。」

これで、終了してもいいのですが、念のためトルコの先生から教わった治療点に置鍼して終了となりました。あとは、30分間ゆっくりしていただくのですが、Aさんにとって初めての頭の鍼なので、山元式新頭鍼療法(YNSA)のYoutubeを見ていただいて、理解を深めていただきました。少しずつYNSAの素晴らしさを広めていきます。

人型の治療区域

 

somatotope(ソマトトープ)という山元先生の造語があります。somatoとは、ラテン語で身体、topeとは、凝縮という意味です。これは、人型(ひとがた)の形状をした治療区域を意味します。もう少し具体的にいうと、山元先生が頭皮に見つけられたIソマトトープ、Jソマトトープ、Kソマトトープなどがあります。例えば、Iソマトトープは、耳を胴体とみなした人型が逆さまになっている治療区域です。逆さまになったIソマトトープの頭は、耳タブの下にあります。そのため、ノドが痛い患者さんは、ノドに位置する耳タブの下に鍼を刺すと治療になるのです。

Jソマトトープ、Kソマトトープは頭頂部にどーんと横たわっているので、それぞれの患部に合わせた治療部位に鍼を刺すと患部がよくなります。

この信じられないような治療法がなぜ生まれたのでしょう?それは、フラクタル構造にあると思います。フラクタル構造とは、簡単にいうと「どんなに小さな一部分をとっても、それが全体と同じ形をあらわしている構造」のことで、自己相似と呼ばれるものです。例えば、小腸の絨毛は凸凹していますが、その絨毛の表面もまた、凸凹しているといった現象のことです。それが、身体にも当てはまるのです。

もっとも分かりやすいのは「高麗手指鍼」。これは、柳泰佑先生(現高麗手指鍼療法学会会長)によって1975年に韓国で創案されました。これは、「部分即全体」という表現で説明されています。つまり手首から指先をカラダとみなします。すると、中指の第一関節(先っぽの関節)から先が頭となり、第一関節から第ニ関節が首、そこから手首までが背骨骨盤となります。右手の人差し指は左腕、右手の薬指は右腕、右手の親指は左脚、右手の小指は右脚になります。

これは、韓国で当たり前に行われている治療法です。私もこの見方で治療する時もあります。この「人型(ひとがた)の形状をした治療区域」が手そのものですが、頭にもこのフラクタル構造の形状が存在していたのを、山元先生が見つけられたのです。少し大げさにいうとカラダという宇宙に存在するフラクタル構造がいたる所に存在し、それを日々発見する旅に我々治療家は出ているのです。

夫源病

 

石蔵文信という医師が、命名した夫源病という言葉を患者さんから教えていただきました。ウィキペディアから、引用します。

「妻が夫から受けるストレスで、夫が家にいることが最大のストレス。ストレスを生じさせている原因は様々であるが、夫の学歴、性格、普段の言動、低収入、義親の介護、夫の婚外恋愛、家事・育児に参加しない夫が挙げられている。「男性更年期症候群による不調が妻にもストレスとして大きな影響を与えているとする報告もある。特に、夫の暴言や、器の小さい男は大きく影響を及ぼす。夫の存在そのものが強いストレスとなっているとする見解もある。夫の在宅時間が長くなる夫の定年をきっかけに増加するが、20 - 30歳代の子育て世代でも症例報告がある。つまり夫婦関係の満足度は発症に影響を与え、特に家族形成期初期の影響は大きいと報告されている。」

こんな、夫婦関係が存在している・・・・何のための人生、何のための夫婦と考えてしまいます。私自身は、もう20年以上前に離婚し、可愛い子供3人とも別れその後は一人暮らしが続いているため、体験させていたのかどうか・・・今となっては、よく分かりません。上記の夫源病をもたらす原因の中の「低収入」は、ありました。あのままの私の収入ならば、子供達を大学に通わせることは、無理だったでしょう。

子供達にとっては、新しい父親が出来たことで幸せな生活を送ることが出来ているのですから、これで良かったと思います。私が子供達にできたことは、京都の山奥・美山町での茅葺き屋根の家生活。川が美しく川で泳ぎ、伝統行事のお神楽を体験できたこと、これは「三つ子の魂百までも」と残っておれば、それだけで十分です。

さて、「夫源病」お互いがお互いを思いやることが出来れば、この病気は存在しないと思います。そして、その思いやりを言葉にしていれば、ますます無くなると思います・・・と、書いたとたん前の嫁さんの言葉を思い出しました。

「トイレが終わったら便座を元にもどして!」

という言葉と共に、睨みつけた怖い目が浮かびあがりました。思いやりがあれば、彼女のために便器を戻していたはずです・・・・ほんのちょっとしたことの積み重ねが、大きな亀裂になっていったのでしょう。

私の友人夫婦は、いつも二人で仲良くされています。仲のいいご夫婦を見るだけで幸せになります。生活の価値観が同じで、その旦那さんは「○○ちゃん、愛してるよ!」としょっちゅう言葉にしています。私になかったのは、この言葉です。とりあえず、うちのモモ(メス猫)に言うことから始めてみます。

無茶々園

「先生、無茶茶園って知ってます?」

昼休みでゆっくりしている時、50才代の女性患者Aさんが、仕事着のままで突然来られました。

「??・・・知らない。」

「無農薬で作っているみかん園なんです。めちゃ濃厚で美味しいから・・・さしあげます!・・・それから先生、あの年賀状のウサギさん、先生が描かれたの?・・・可愛いの!」

「うん?・・・そうよ。もともと芸術をやってたのよ。」

「え!そうなんですか!」

などと、会話がはずみます。患者さんとして来られていないAさんのはずむような元気さに驚きました。お仕事が充実しているのがよく分かります。また、患者さんとして来られる時と全く違う一面を見せていただき、うれしく思いました。

早速食べたのですが、これが本当に濃厚で美味しいのです。あまりにも美味しいので、午後から来られる患者さんに2個残して差し上げることにしました。みかん(不知火しらぬい、通称:デコポン)を入れていた袋に下記のような説明があったのでご紹介します。

『無茶々園のこと

1974年、地域農業の未来を案じ、農薬などの化学物質を多用する柑橘栽培に疑問を持っていたみかん農家の後継者たちが始めた無農薬栽培の実験園が無茶々園の始まりでした。

「農薬や化学肥料に頼らないで、みかん作りを行うこと」

これが無茶々園のスタートであり、今でも基本としている考え方です。人にも自然にも無理のない栽培方針のもと、明浜では80軒以上の農家が無茶々園のみかん作りを行っています。

大切なのは、外見よりも味の良さ

無茶々園の農家は、農薬や肥料の使用について、共通の栽培方針で柑橘作りに取り組んでいますが、農薬の使用を抑えれば、どうしてもみかんの見た目は悪くなります。自然環境に配慮して、腐敗防止の農薬を使用しないため、一般に流通しているみかんに比べて傷みやすくなっていますので、お買い上げいただきましたら、陽の当たらない、風通しの良い場所で保管し、なるべく早めにお召し上がりください。

また、様々な大きさのものも入っていますが、それは1本のみかんの木に、いろいろな大きさや形の実がなるように、自然のままのみかんを大切にしたいという想いからです。そんな私たちの想いをご理解いただければ幸いです。』

本当に美味しかったです、応援いたします❣️

山元先生、ハーバード大学に呼ばれる

私の師匠である冨田祥史(とみたよしふみ)先生が、「山元式新頭鍼療法の実践」という加藤直哉先生との共著で、下記のように書かれています。

『補完代替医療の研究が盛んな、アメリカにおいてもYNSAは注目されています。1992年、アメリカ政府による補完代替医療の研究がスタートし、当時の研究費は2億円でしたが、現在では数百億円の予算がつき鍼灸治療の化学化において大きな成果を上げています。アメリカでは、現在2万人以上の鍼灸師がいて、全米に50以上の鍼灸学校があるそうです。そして実際にアメリカ全土の大学病院の中には、ほぼすべての大学病院に鍼灸科があります。がん治療で有名なスローンケタリング病院やデューク大学附属病院では、抗がん剤の副作用を低減や疼痛緩和に鍼灸治療が行われ、人工関節置換手術の後は、鍼灸治療を実施するそうです。その中で補完代替医療の分野でも、先進的な動きをしているアメリカの最も権威のあるハーバード大学、医学部大学院は、ヨーロッパのYNSAの噂を聞きつけ、2007年5月山元先生の講演と指導を依頼しています。日本の歴史上ハーバード大学医学部から直接招待を受けた医師は何人いるのでしょうか。』

わずか30年の間に、補完代替医療に費やした国家予算が何百倍です!経済が全く低迷した日本の30年との差はあまりにも大きすぎます。山元先生がハーバード大学で講演され16年経ったのですから、ハーバード大学の研究は凄いことになっていると思います。個人で頑張るには限度があります。日本政府、ちょっと頑張って!

なぜドイツでYNSAが普及したのか?

ドイツでYNSAの普及が世界中で1番の理由

山元敏勝先生は、ドイツのケルン大学病院で働かれ、奥様ヘレンさんはドイツ人で看護師をされていたのが大きな要因だと思います。山元先生のお人柄とその力量で多くの医師からの信頼を受けておられたからだと思います。私の師匠である冨田祥史(とみたよしふみ)先生が、「山元式新頭鍼療法の実践」という加藤直哉先生との共著で、下記のように書かれています。

『ドイツを始め、ヨーロッパの国々は自然療法をとても大切にしています。なんと、古代エジプト時代以来、4000年もの自然療法の伝統を受け継ぎ大切にしているのです。特にドイツでは、医学生は薬草の授業が必須であり、医師国家試験にも問題として出ます。また、医師免許更新時にも薬草のレクチャーを受ける必要があるのです。ドイツ人医師の20%は、ハーブや鍼灸治療、温泉療法など、補完医療(西洋医学以外の治療)を行っており、その割合は年々増加し、1パーセントもいない日本の現状と比べると、桁違いの普及率と言えると思います。またドイツにはハイルプラックティカー(補完代替医師・自然療法士)と呼ばれる鍼灸治療、アロマやハーブ、漢方、音楽療法、温泉療法など、補完代替医療を行うプラクティショナーの制度が、1938年からあり、ハイルプラクティカーの中でも鍼灸治療は人気が高く、YNSAは、中医鍼灸と並んで多くのプラクティショナーがいるそうです。』

この文章を読んで、日本との違いにただ呆然としてしまいます。そして4000年も続いた自然療法がドイツに存在していたことすら知らなかったのです・・・・私は。

そんな歴史があるドイツだから、当たり前に補完代替医療が展開できるのでしょう。羨ましいかぎりです。ただ、羨むばかりでは進歩しません、日本には日本の優れた発酵食品(ぬか床、納豆、醤油、味噌、日本酒などなど)があり、YNSAがあるのです。それだけではありません、縄文文明という新しい概念が生まれきています。1万7500年前から、縄文文明なるものが存在していたという事実が最新考古学の研究から、徐々に明らかになってきているようです。もちろん、この縄文文明という考え方を全く正しいかどうかは分かりません。ただ言えることは、もう少し日本に誇りと自信を持ってもいいのではということです。独自の補完代替医療を目指したいものです。