仙椎・仙骨

最近、仙骨に関心を持つようになりました。理由は3つあります。

1)大野朝行先生(魂合気道の創始者で、カタカムナ研究者)の仙骨呼吸の凄さを体験したためです。

具体的には、YouTube でご確認ください。

2)大沼四廊先生が指摘された腸管膜根(ちょうかんまくこん)という部位は、小腸の根元となり左第一腰椎から右仙腸骨底に位置しています。ストレスのあるカラダは、必ず右仙骨底が縮み上がり、右脚が左脚より短くなっています。これが原因で、様々な疾患が生じることが多いのです。

3)仙骨を解剖学的視点でとらえた時、脊柱起立筋という多層で長い筋肉群の起始(始まる個所)であること。また、筋肉の下には、多数の靭帯が仙骨上に並んでおり、これほど靭帯が多い個所はありません。

そこで、Wikipediaから仙骨の説明をご紹介します。

『仙骨(せんこつ、英: Sacrum)とは、脊椎の下部に位置する大きな三角形の骨で、骨盤の上方後部であり、くさびのように寛骨に差し込まれている。その上部は腰椎の最下部と結合しており、下部は尾骨と結合している。

仙骨となる仙椎骨は、胚発生でははじめの1か月の終わりころに上位の脊椎が先に形成し、その後に形成していく。誕生時の5つの仙椎は、16--18歳ごろから徐々に癒合をはじめ、およそ34歳くらいまでに1つの仙骨として完全に癒合する。』

興味あるのは、「誕生時の5つの仙椎は、16--18歳ごろから徐々に癒合をはじめ、およそ34歳くらいまでに1つの仙骨として完全に癒合する。」というところです。高校生頃から5つの仙椎が徐々に癒合を始め34歳で仙骨になるなんて、全く知りませでした。ということは、ワールドカップで活躍している三笘薫選手、田中碧選手はまだ、仙骨が完成していないことになります。そこで、靭帯が仙椎をしっかり結び付けて腰を安定させているのでしょう・・・今後、もう少し仙椎・仙骨を考えてみようと思います。

お灸と、てい鍼が効く

50才代の女性患者Cさん、左股関節が痛くなり40分間以上歩くことが出来ません。医師からは、手術を勧められています。そんなCさんが、1回の治療で良くなり、Cさんの家族知人から驚きの声があったそうです。今回で3回目の治療ですが、確かに良くなっておられます。しかも、あまり置鍼数(1回目4本)が多くないのです・・・・一体何があったのでしょう?

私自身、よく分かっていないのでもう少し客観的に考えてみたいと思います。まず驚いたことは、以前は中途覚醒してトイレに行くのが当たり前だったのに、それがなくなったことです。確かに足に見つけた膀胱治療点に左右合計3壮お灸をしています。また、左股関節痛狙いで、足に見つけた治療点に合計6壮お灸をしています。2回目の治療でも、膀胱と腎臓の治療点に1壮ずつお灸をしています。

客観的に、このお灸と、治療点を探す時のてい鍼(銀棒)押圧の痛みが効果的だったと考えられます。押圧の痛みにより、脳が危機感を感じ、βエンドルフィン(神経伝達物質)という脳内モルフィネを出すため診断点の痛みが薄れるのです。3回目の治療でCさんは、次のようにおっしゃっています。

「先生、その日の夕方ころから、股関節が痛くなっても翌朝起きると、治っているんですよ。」

これは、中途覚醒しないで熟睡出来ているからでしょう。その後、置鍼数は2回目、2本。3回目、3本と置鍼の数が少なくなっています。確実に良くなっています。和式トイレに行けなかったCさんが、今では行けるようになったのですから・・・・今後とも、Cさんの変化の様子をお伝えしようと思います。

カリン

「先生、昨日差し上げたカリンですけど、あれは薬用だそうです。妹が焼酎に漬ける方法を知っているので、またお教えしますね。」

80才代の女性患者Aさんからの電話です。立派なカリンを戴いたので、改めてカリンについて調べてみました。

『カリンは中国が原産地。バラ科カリン属の果実で、古くから薬用として用いられていたようです。カリンの花言葉は、春に淡いピンク色の美しい花を豊かに咲かせるところから「豊麗」と言われています。

日本では香川県をはじめ山形県、愛媛県、山梨県、長野県など全国各地で栽培されていますが、寒さに強く、暑さに弱い植物です。庭園樹としても人気があります。

カリンにはさまざまな栄養素が含まれていますが、代表的なものは、「アミグダリン」「カリンポリフェノール」「ビタミンC」「カリウム」「食物繊維」などがあります。

アミグダリン

カリンには、せき止めに良いとされるアミグダリンという成分が含まれていますが、効果に関する十分な根拠はありません。むしろアミグダリンは体内で腸内細菌により分解されると、青酸中毒をおこす危険性があるので、注意が必要です。とはいえアミグダリンは、加熱・アルコール漬け・加糖加工の過程で毒性は分解され、アミグダリンの残存する量は僅かで、健康に悪影響がない量だそうです。普通に作れば何の問題もありません。アミグダリンは種子に多く含まれるので、加工しても種子を食べないよう注意する必要があります(不安な方は、種を入れずに加工しましょう)。

カリンポリフェノール

カリンにはタンニンをはじめとしたポリフェノールが含まれています。カリンポリフェノールには抗酸化作用があり、細菌やウイルスによるのどの炎症を鎮めてくれる働きがあると言われています。

ビタミンC

カリンに含まれるビタミンCは、コラーゲンの合成を高めて美肌を保つ効果があると言われています。また、シミ・そばかすを予防する働きも期待できます。

食物繊維

カリンは食物繊維が豊富で、特に不溶性の食物繊維が多いです。不溶性食物繊維は、腸内の有害な物質を吸着し、体外への排出を助ける働きがあります。

カリウム

カリウムは、人体に欠かせないミネラルの一つです。

ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きがあり、高血圧の予防になると言われています。更に腎臓にたまりやすい老廃物の排せつを促す働きも期待できます。』

実家の神社境内にカリンの木があり、沢山の実がなるので、お参りに来られた方々へ、去年は差し上げていたようでした。今年はどうなのでしょう?標高250mの実家は、カリンの木には程よい寒さなので、沢山の実がなるのでしょう。Aさんに教えてもらう方法で、カリンの焼酎漬けを作ってみます。

どうもない

 

90才代の男性患者Aさん、9ヶ月前は両脚が硬直して痛く50m位しか歩けませんでしたが、週1回の治療を続け、最近は週2回に増やしています。そのせいで、今は膝の痛みはありません。しかし、左右の感覚の違いはあるそうです・・・ただし、この感覚は膝が痛くなる前からもあったそうです。

合谷診:左(左の膝診を行います)

膝診:左頸椎#1~4(1)、左胸椎#6~12(1)、左脳幹(0)、左大脳(1)

首診:左大腸(0)、左三焦(2回押圧、1回お灸)、左脾(0)

:右三焦(1回押圧) 

(  )内は置鍼数

膝診で圧痛を感じたところの治療点(頭)に3本置鍼し、頭から脊柱までの中枢神経を整えることで、自律神経を整えます。次に足に見つけた治療点に、てい鍼という銀棒で押圧します。この押圧は、非常に痛いものです。私の推測では、この痛みで脳は危機感を感じ、βエンドルフィンを出すのだと思います。この神経伝達物質は、脳内モルヒネとも呼ばれ患部まで運ばれ、痛みをとるのです。治療点に、お灸をしてもう少し整える感じで治療をしています。Aさんは、てい鍼による押圧が苦手だそうですが、危機感を脳が感じることの大切さを説明して、押圧の一瞬で首の圧痛がなくなるのを体感してもらっています。

「本当じゃ、どうもない・・・・だまされたようじゃなあ・・もう、左右の感覚が、同じになっとる・・・不思議なもんじゃ。」

90才以上になられても、1時間ごとの軽い体操や、ゴムバンドの足巻き(血流を良くするため)を欠かさずやっておられるので、四股のようなポーズが取れるようになったと喜んでおられます。素晴らしい生き方をされておられます。

気を入れてます

70才代の女性患者Bさん、10年以上膝痛に悩まされ、2週間に1度ヒアルロン酸の注射をしていました。2週間前から通院され、今回で5回目の治療となります。また首が回りづらく、長時間立っていると腰痛になります。初回治療では、翌朝起きても膝痛がありませんでした。その日は嬉しくて午前中は、動き回ったそうです。膝痛がなくなって1週間以上経ち、本日の受診でやっと膝痛が出てきました。もちろん、今まで飲んでいた膝の痛み止め薬は飲んでいません。

合谷診:左(左外側の膝診を行います)

膝診:左頸椎#1~5(1)、左胸椎#12(1)、左腰椎#3~6(2)

首診:右心包(1)、三焦(1)、脾(1)

:左心包(1)、三焦(1)、胃(0)

(   )内置鍼数

デルマトーム(皮膚分節)からBさんの膝痛は、左膝が腰椎4番となります。

「これで、左膝どうですか?」

「・・・・大丈夫です・・・痛くないです。」

「そしたら今度、首診ますね。」

首診を行い、頭の圧痛ある診断点の治療(頭に置鍼5本)をします。これで、首の痛みが取れました。後は、右膝ウラ側から足首にかけての痛みの治療となります。デルマトーム(皮膚分節)から腰椎第5番となります。右耳前方の圧痛点に置鍼し、しばらく鍼を保持したまま1~2分経過。

「先生、何か別の器材を使っていませんか?全然違う感覚なんですけど!」

「・・・・気を入れています。」

「ええ、そうなんですか!」

「どうも、こうすると気が入るようです・・・これで、膝どうですか?歩いてみてください。」

「・・・・大丈夫です。」

「そしたら後は、お灸をしましょう。」

足に見つけた治療点にお灸をして終了(膝の突っ張りがなくなりました)。このペースで行くとBさん早く良くなる気がします!

干し柿とぬか漬け

友人から戴いた渋柿を干し柿にしました。南向きの部屋は、お隣さんが家を解体されたため、明るい日差しが入ってきます。干し柿には一番良いところでしょう。30~40日は干す必要があるそうなので、来月中旬ころに食べらそうです。剥(む)いた柿の皮は、ぬか床に入れることにしました。

小説家、古谷永塔子さんが「今夜、ぬか漬けスナックで」というぬか漬けに関わる本を出されておられます。その古谷永さんが、柿をぬか漬けにしてその感想を下記のように述べておられます。

「この前は、柿を漬けてみました。ガリっと固めの柿をぬか床に漬けると、程よくやわらかくなり、生で食べるよりも甘味が増したように感じました。

皮を剥いて漬けましたが、皮ごと漬けても。“皮がぬか床の味を良くする”という説もあるそうです」

今日ぬか床に入れた渋柿の皮が、深みのあるぬか床になっていく予感がします。古谷永さんによると、アボカドをぬか漬けにしても美味しいようで、何とチーズや茹で卵も入れて楽しんでいるようです。ぬか漬けは本当に楽しい!

私の手のひらの常在菌が、ぬか床で成長して私のお腹に入ってくれるのです。ぬか床は手をかけ過ぎても良くないし、放っておいても良くないそうです。昨日友人から戴いた無農薬の大根が、いい塩梅に漬かっているはずです。私は、ぬか床をたっぷり付けたままの大根を洗わずに食べています。ぬか床のぬかを水で洗うのは、もったいないのです。ぬか床そのものが乳酸菌の宝庫ですから。私はぬか漬けの初心者ですが、暑い夏を想定して色々試行錯誤して楽しもうと思います。

土偶を読む

患者さんからお借りした本が、非常に面白いのでご紹介します。

「土偶を読む」です。誰もが考えていない発想で土偶を表現したのは、竹倉史人氏です。竹倉さんは、武蔵野美術大学を中退後、東京大学文学部・宗教史学科卒業。人類の普遍的心性を探求すべく世界各国の神話や儀礼を研究する過程で、縄文土偶の研究に携わることになりました。

美術大学に籍を入れていた竹倉さんは、創造性がある発想が出来る人なのだと思います。土偶を「食べ物」だと見なしたのです。お祭りには必ず大根や人参などの「食べ物」をお供えします。これを幼い頃から「?」と思っていた宮司の息子であった私は、一瞬で腑に落ちました。土偶は「食べ物」なのです!

まず、ハート形土偶は、二つに割られたオニグルミだったのです。実際、オニグルミが繁茂している会津地方から、ハート形土偶が多く出ているそうです。合掌土偶は栗、茨城県にある椎塚土偶は、ハマグリをかたどった土偶・・・・これは、見た瞬間ぴーんとくるはずです。また、みみずく土偶と呼ばれていた土偶を、竹倉さんは、星形土偶と命名し、その頭の部分を上から見ると、オオツタノハという貝殻そっくりです。まず、間違いありません。そして、有名な遮光器土器は、何とサトイモだったのです。

竹倉さんは、これらの研究を本にしようと試みますが、土偶研究の権威からお墨付きをいただけなないと出版できないこととなり・・・・八方塞がりになりますが、東工大で講演後、参加者達から爆発的な反響があり、美術家でありアートディレクターである玉城そのみさんが、企画したワークショップで竹倉さんが講演し、なんと私の親友である岩下徹氏が踊りのワークショップをしたそうです。やはり、類は類を呼ぶのです!・・・・というお話でした。

肘と膝

 

「先生、膝が腫れてしまってどうしようもないので・・・今日、診てくれませんか?」

60才代の女性患者Aさんから電話がありました。午前中に来ていただき、早速治療をすることになりました。左膝が腫れて右膝の1.2倍くらいになっています。

「膝のウラに風船が入っているような感じです。」

こういう場合は、まず氷水を入れたビニール袋と日本タオルで冷やすのが一番です。5~6分左膝を冷やしてから施術を始めました。

合谷診:左(左側から治療します)

膝診:左頸椎#6、#7(3)、左胸椎#6、#7、#8(1)、左腰椎#1、#2、#6(1)、脳幹(1)、大脳(1)

首診:左腎、膀胱、肝、胆、心包、大腸、三焦

:右脾

私は上腕診の代わりに、膝診をしているので、直接膝の状態が分かり大変スムーズでした。上記の置鍼(膝診のみ)だけで左膝の痛みがずいぶん軽減しました。次に、首診からは足に見つけた治療点に、てい鍼を押圧するだけの治療法にしました。というのは、てい鍼押圧は「異常な痛み」を伴い、「カラダが危機感を感じ、βエンドルフィンを出す」と考えているからです。この1週間数人の患者さんに試みているのですが、お灸施術をしなくても、てい鍼押圧だけで痛みが取れる患者さんが多いのに気づいたのです。Aさんもその一人です。腎、三焦、胆の治療点に、てい鍼押圧のみで膀胱、肝、胃、脾の圧痛点がなくなりました。

次に、G点という耳のウラにある膝の治療点と、デルマトーム(皮膚分節)S2の治療点に置鍼をすると、ほぼ左膝の痛みがなくなりました。少し残った痛みを足に見つけた治療点に、てい鍼押圧をすると、ほぼほぼ痛みがなくなりました。最後のアプローチとして、肘にてい鍼押圧。

「膝は肘でも治せるのです・・・・膝の痛いところと同じところが、肘も痛いのです・・・ほら?(と、同じ個所にてい鍼押圧)」

「えええええ、そしたら、昨日ここ(左膝頭)の魚の目みたいになったところ、指で取り出したんですけど・・・・ウミと血が出たんです。もしかしたら、関係あるんですか?」

「あああ、ありますね・・・・・ああ、それだわ!それが原因だったのだと思います。」

と、2人納得したのです。

森下自然医学

 

前日に続き、ガンについての話をします。

森下敬一先生の「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」からの抜粋です。

『異化作用でガンを消去する

話をガンの治療に戻しましょう。

大学研究室で20年間の基礎研究を終えた私は、1970年から御茶ノ水クリニックを開設し、ガンの臨床に携わっています。クリニックを訪れる患者さんは、前述のように余命があとわずかなどと現代医学では見放された方が大多数ですが、ほとんどの方が確実に治っていきます。

ただし、家族や親戚に現在医学の医者がいる場合などは、私のクリニックの受診を止められてしまうこともあります。私にいわせれば、

「そうした“不要な阻止”で患者さんにストレスを与えなければ、もっと多くの方がガンから治癒されるのに残念だ」

と思わないわけにはいきません。実際、私は多くの方々が自然医食療法によってガンを克服して自然治癒されているサポートができたことを誇りに思い、感謝しているのです。

一般に、赤血球やリンパ球が融合して体細胞を合成していく生理機能を「同化作用」といいます。その反対の機能を「異化作用」といいます。そのうちの後者「異化作用」によって、ガン細胞などなどの腫瘍細胞を元の赤血球やリンパ球に逆戻りさせることもできるというのが森下自然医学の理論です。「異化作用」と言うのは聞き慣れて聞きなれない用語でしょうが、いわばデトックス(解毒)です。どんな病気でも体内から有害物質を排出し、血液をきれいにしていけば細胞機能が正常化して元気になり自然に病気は治っていきます。

身体の中から有害物質を排出して血液をきれいにする事は、断食、最近の言葉で言えば“ファスティング”や「適塩・玄米」の食事療法によって可能となるものです。自然医食療法は、単純にビタミン、ミネラルをより多く体内に取り入れると言うような“栄養療法”ではありません。栄養摂取とはむしろ逆方向の代謝療法であり、断食と同等の「身体から有害物質や毒素などを排出する解毒・排毒作用」を玄米・菜食の1のつ命綱で生命維持を確実に確保しながら、的確に促進するものです。

(中略)

しかし、完全断食は一定期間以上の継続は不可能です。そこで、数ヶ月から数年にわたって必要最小限の玄米と自然塩で生命をつなぎ止めながら、通常では排出しにくい毒素を排出するように努めるのが森下自然医食療法です。

この方法を行うだけで副食や間食の量は減りますし、主食の玄米ご飯もよく噛んで食べることが必須条件ですから、食事の総量は自然に抑えられます。

体内に異化作用が進行すれば体重も落ちていきます。無理することなく“適度な飢餓状態”に体を保つことができるのです。当然、体脂肪も落ちます。それによって、体脂肪中に蓄積されていた有害物質もおのずと体から抜けていきます。

ただし、極端に体脂肪が少なくなりすぎても体力がなくなってしまいますから、おおむね「体脂肪率13%」ぐらいを目安にします。体脂肪率が中高年ともなると総じて高く30%を超える超えている人も少なくないので、13%と言う数字はかなり低いレベルです。この辺の数値に保たれていれば、血液の状態も良くなり「ガン細胞から赤血球やリンパ球への逆戻り」という劇的変化が起こるのが森下自然医学の理論です。この「ガン細胞の赤血球リンパ球への逆戻り現象」と言うのは血液生理学的な表現ですが、臨床的には”ガン腫の自然退縮“を意味します。たいへん重要な現象ですから覚えておいてください。』

現在、1日1食(たまに2食)にしている私ですが、170cmで、57.5kgになっていました。高校時代よりも体重が少ないのですが、体調はよいです。1日1食だと24時間断食状態なので、かなり解毒できていると思います。

ガンによる浄化作用

 

「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」

森下敬一先生の本の一節、ガンに関して述べておられます。私は、この考え方を支持します。

『ガンによる浄化作用

さて話をガンに戻すと、見方を変えれば、ガンと言う病気になるのは必ずしも悪いことばかりでもありません。むしろガンを「体内が有害物質で汚染された警鐘」だと捉えるのが森下自然医学の考え方です。

いまのようにガンが多くなかった1950年代より前の時代には、血液が有害物質で汚染されると人間は敗血症となり、解毒機能が劣化してすぐに死んでいきました。敗血症は血中に細菌類が繁殖する異常状態です。これに対しガン腫は、血が汚れたとき警鐘を鳴らしように、血を浄化しようとしてできる性質を持っています。

いわば、敗血症で亡くなる前にガンにかかることによって、ガンという浄血装置で有害物質を排出するチャンスをもらえたと見ることもできます。その点から言えば、ガンは敗血症による処刑が先延ばしされる、一種の猶予期間という側面もあるわけです。

ですから、ガンになってしまったら、まず食生活を始めとする生活習慣など自分のやってきたこと全てを反省することから出発すべきです。そういう機会を、病気になったことで与えられた。そんな謙虚な気持ちを持つことも大切です。そのような意識でガンと向き合えば、病気も必ず治ります。ガンを悪魔の巣窟のように唾棄すべきものだとだけ捉えるのではなく、むしろガンに感謝する。

そういう精神状態になると、人間的に成長することさえできるようになります。心の状態がそのようなそのようになることで、やがて病気も自然に治っていくのです。』

納得します。