眠気がとれた

両膝痛を抱えている30才代の女性患者Bさん、本日は眠気が激しく、それが一番気になるそうです。以前は不眠で悩んでいたのですが、最近はいくらでも眠れるそうです。特に、鍼灸治療を受けた日(午前9時受診)は、帰宅後昼寝をたっぷりし、夜は9時から眠れるそうです。Bさんは、感覚が鋭く、しかも感覚を言葉に置き換えるのがじょうずです。

早速、足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左右ともに痛いそうです→左右どちらから治療してもいいでしょう。

膝診(膝窩横紋周辺の触診)
左:頸椎(1)、胸椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)、小脳(1)
右:胸椎←チェックせず

上記左の診断点に対応する治療点にそれぞれ1本置鍼で、診断点の圧痛がなくなりました。
ここで、本来なら首診をして、側頭部の治療点に置鍼するのですが、今回は、両足首の圧痛点を丁寧に探すことにしました。左右それぞれ12カ所見つけ、1番痛い左内顆(うちくるぶし)の1点の治療点を、左側頭部から探してみました。心包(しんぽう→心臓の周辺)治療点に置鍼すると、

「何か・・・・今までの感じと違う・・・・楽になって来た・・・気持ちいいし、目が覚めてきました・・・・眠気がなくなりました。」

もしかして、心包の診断点は、内顆(うちくるぶし)内側かも知れません・・・・もっとも、そんなに簡単に見つかるとは、思っていません!

足首

鍼より操体法の方があっているという70才代の男性患者Cさんの続報です。Cさんは、20年ほど前に1mの段差のところで転んで以来、両膝痛に悩み、10ヶ月前から毎週来院されています。現在は、農業に従事され、かなり無理をして働いても大丈夫になってきました。

「操体法のいいところは、気持ちが良いのと、自分で出来るということですね。」

と常々おっしゃいます。Cさんはご自身で肩コリを感じたら、オデコの治療点(B点)に軽く指を当てご自身で治療されています。膝に違和感を感じたら、同側の肘を刺激したり、指を当てて違和感を取っています。さて、本日の主訴は、やはり両膝痛です。

早速、足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)では、左右どちらも飛び上がる程の圧痛があります。ということは、左右どちらから始めてもいいのでしょう。

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:胸椎(#4、#7、#12)、腰椎、脳幹、大脳

右:胸椎(#9)、腰椎、脳幹

上記の診断点に圧痛がありました。胸椎の#は、胸椎1番~12番の位置です。膝窩横紋の内側が1番で外側が12番です。今回は、Cさんに動いてもらう操法ではなく、最近拘(こだわ)っている足首の圧痛点への刺激です。やや強めから、爪で優しくさする感じの刺激をたっぷり15分ほどすると、膝診が下記の通りとなりました。

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:胸椎(#12)、大脳

右:腰椎

右腰椎の診断点が1番痛いので、右肘内側の圧痛点に指先を軽く添える操法を5分。これで、3カ所の圧痛点がなくなりました。Cさんには、ベッドに移動してもらい足揉み操法を15分して、後はゆっくり寝ていただきました、おしまい。

足首診?

膝診をせざるを得なくなった90才代のBさんの続報です。今回も、首診(内臓の状態把握)では、全く圧痛点が見当りません。そこで、丁寧に足首の圧痛点を探ることにしました。すると左足だけに13カ所ありました。これは、貴重な情報です。足の甲を顔、カカトを後頭部と見なすと、足首は首になります。足首診が出来るはずです。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から治療します。

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:胸椎(0)、腰椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)

右:胸椎←チェックせず

足首:圧痛点13ヶ所のうち4カ所を選び、左側頭部の膀胱、心、胃、脾の治療点で圧痛点消滅。

以上の治療後、ゆっくり30分ほどベッドで休憩してもらい、8本の鍼を抜きました。膝診をする前は、圧痛点を見つけることが出来なかったので、2~3本の置鍼(膀胱、腎ねらい)しかしていませんでした。Bさんが高齢であることを考えると、8本が限界だと考えたのです。

それにしても、Bさんの動作、言葉使いが鋭くなっていくのには、驚きと感動を覚えます。何という素晴らしい仕事に出会えたのでしょう。山元式新頭鍼療法(YNSA)に感謝いたします。

「コクン」

私と同い年で、誕生日も近い女性患者Aさん。友達感覚で治療に入れるので、治療時間が楽しいのです。Aさんは、左膝下の脛骨(けいこつ)にクサビのようなモノを入れて、O脚を矯正しました。そのため、今でも左膝に違和感を感じ、歩くたびに「コクン」という音がして、頭まで響くそうですが、今日は膝ではなく、腰痛と肩こりが主訴です。Aさんは、2週間に1度のペースで来院されています。

早速、足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)左足の方が痛いので、左側から治療を始めます。

次に、膝診(膝内側周辺の触診)

左:頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、大脳、小脳

右:胸椎、腰椎、大脳

上記の診断点に圧痛がありましたが、今回は操体法で圧痛点をとることにしました。

「Aさん、今回は操体法というやり方で、膝の痛いところを取ってみようか?これじゃったら、自分でやれるようになるし・・・・」

「・・・・かまんですよ。」

「左膝の1番痛かったんは、どこじゃったろ?・・・・・ここ(脛骨内側鵞足付着部部分→膝の大きな骨の内側)?」

「先生、そこじゃ!」

「そしたらね・・・私が、Aさんの足の甲に手のひらを置くけん、ゆっくりと親指を意識してつま先がスネにつく動作をしてください・・・・決して力まないで・・・痛かったらやめてください・・・・そうそう・・・カラダの中心、腰を使って・・・背中で、肩甲骨で・・・・はい、首も使ってみましょうか・・・・」

などと、言葉で誘導して3つの操法を行い、全ての圧痛点をとりました。これで、自律神経が整いました。続いて、首診。首診では、腎、膀胱、肝、胆、心包、心、大腸、三焦、胃、脾、小腸、肺、全て左に圧痛点があります。左側頭部の腎、肝、心、脾、治療点に置鍼すると、全ての圧痛点がなくなりました。

「これで、腰と肩どうですか?」

「・・・・・・肩は、もう何ともない・・・けど、腰がまだ、チョット痛いわい。」

「どこ?・・・・・う~ん、分かった・・・・・これで、どう?」

「・・・・・うん・・・痛ないわい!」

耳ウラのIソマトトープ(小さな人型の投影)に置鍼して、良くなりました。これで、終了となったのですが、Aさんが、歩きながら、

「先生、どうしても歩いた時のこの音が気にならい・・・・・ほら、聞こえる?」

「ホントじゃ・・・・聞こえらい・・・・・そしたら、鍼刺してみよわい・・・・・これでどう?」

「・・・・だいぶ、良うなった。」

と続けて、左側頭部のG点という膝治療点に4本置鍼。

「先生、最初10じゃった音が、1~2じゃわい・・・不思議じゃ・・・凄いね!」

という事で、これからは、1週間に1度の通院に変更されました(*^ω^*)

咳(せき)が出来ない

以前は、鍼(はり)大嫌いだった女子中学生のBちゃん、4か月ぶりの来院です。もう、Bちゃんは鍼治療を受け入れています。昨夜から気管支あたりがつまって咳(せき)をしたくても出来ない状態が続いています。早速、膝診(膝窩横紋周辺の触診)から始めます。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)左足に圧痛点→左側から治療を始めます。

膝診

左:頸椎(1)、胸椎(0)、大脳(1)

右:なし

首診

左:腎(0)、膀胱(1)、肝(0)、胆(0)、心(0)

右:小腸←チェックせず

膝診で最も痛みを感じたのは、頸椎診断点(膝内側の鵞足付着部→膝内側の大きな骨と筋肉の境目)。2番目は大脳診断点(太ももの内側)。それぞれに1本ずつ置鍼。すると、膝ウラの胸椎診断点の圧痛点がなくなりました。

「Bちゃん、これで胸どう?」

「楽になってきました。」

次に首診で最も痛みを感じた膀胱診断点の治療点は、側頭部にあります。そこに1本置鍼すると、その他の診断点の痛みもなくなりました。すると、同伴のおじいさんから、

「息出来るか?」

「・・・・・・・出来る、楽になった!」

これで、終了でもいいのですが、念のため脳神経9番、10番の治療点に1本ずつ置鍼して終了としました。(脳神経の9番は、舌咽神経および、肺に関係し、脳神経の10番は、迷走神経は、ノドの筋肉や副交感神経を支配しているため)

肩が上がらない左官屋さんの続報

右肩が痛く腕が上がらなくなった60才代の左官屋のCさん。仕事が早く終わったため、予約時間より1時間30分も早く来院。

「先生、えらい早よう来たんじゃけど・・・・かまん?」

「あああ・・・・・かまんですよ。」

「あれから翌日は調子が良うて、こりゃ治ったと思ったんじゃが・・・・少しずつ戻ってきたんよ。けど、ブロック注射とは、全然違う。」

早速、足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から治療をします。

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:頸椎(0)、胸椎(2)、腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(1)、小脳(0)

右:胸椎(1)、腰椎←チェックせず、大脳←チェックせず

首診

左:膀胱(0)、肝(0)、胆(0)、心包(0)、大腸(0)、三焦(消化器)(1)、胃(0)、脾(1)、小腸(0)

右:大腸←チェックせず、胃←チェックせず、小腸←チェックせず

膝診で最も痛いのは、膝ウラの内側の1ヶ所→ここを、胸椎2番診断点だとみなしています。次に痛いのは、膝ウラの外側の1ヶ所→胸椎12番診断点だとみなしています。この2ヶ所の治療点は、左眉の上にあるので、2本置鍼。次に痛い個所が、太ももの内側→ここを大脳診断点とみなし、オデコ中央部生え際の大脳治療点に、置鍼1本で、左膝全ての圧痛点がなくなりました。

Cさんは、右肩痛なので、右胸椎診断点である右膝ウラにある右胸椎治療点に圧痛があります。そこで、右眉の上にある右胸椎治療点に1本置鍼。これで、右膝ウラの圧痛点がなくなりました。

「これで、右肩上がりますか?」

「・・・・上がる、ちょっと引かかりがあるだけじゃ!」

「そしたら・・・今度は、内臓を整えるので、左の首の一番痛いところを教えてください・・・」

Cさんの左の首最大圧痛点は、肩に近い三焦診断点です。この治療点は左側頭部にあるの1本置鍼。この1本で他の診断点の圧痛がなくなりました。残っているのは、首の後ろにある脾診断点の圧痛だけです。これも左側頭部に置鍼1本して圧痛がなくなりました。

「これで、右肩どうですか?」

「・・・・まだ、ちょっとだけ引っかからい・・・」

「そしたら、今度は右肩を狙いますね・・・・・・どうです?」

「・・・・・あっ、大丈夫じゃ!」

ということになり、後はCさんと雑談をしていると、

「あれっ?・・・・どしたんじゃろ・・・手がこんなに温なっとる。ワシャ、前にも言うたけどレイノー病で冬になったら手が真っ白になったり、真っ黒になったりするんじゃけん・・・・ほじゃけん、高い薬飲みよるんじゃけど・・・今日も、弟子がワシの手さわって、冷たいんでビックリしとった・・・・スマホいろても、冷た過ぎて動かん時もあるんよ。6~7年ぶりじゃろか・・・・こんなに温くなったんは・・・・嫁もビックリすると思わい・・・・・どしたん、足も温くなっとる!」

この調子で、来院することをお勧めしました。

トコトコトコトコトコトコ

膝診をせざるを得なくなった90才代のBさん。相変わらず首診(内臓の状態把握)では、全く圧痛点が見当たらず頭を抱えていました。そこで、前回から足首を首とみなして圧痛点を探ろうとしています。Bさん、足首にはたくさん圧痛点があります。ここを診断点として、側頭部の治療点に置鍼をして、診断点の圧痛がなくなればBさんのように、上腕診、首診に全く反応しない人には、対応出来ることになります。

まだまだ、膝診ほど明確なポイントは分かりませんが、足首にあった3ヶ所の圧痛点は、Bさんの側頭部に置鍼して消滅しました。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から治療します。

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:胸椎(1)、腰椎(0)、大脳(1)、小脳(0)

右:なし

足首:圧痛点3ヶ所→左側頭部、腎、脾、肝の治療点で圧痛点消滅。

以上の治療後、ゆっくり40分ほどベッドで休憩してもらい、5本の鍼を抜きました。いつものように、ゆっくりと歩いて(娘さんの介助付き)トイレに行かれました。しばらくして、トイレのドアが開いて振り向いたところ、予期せぬことが起こりました。

「トコトコトコトコトコトコ」

「あれっ!?・・・・早い❣️」

普段はゆっくり歩いているBさんが、小走りのように歩いて玄関まで行ったのです。私は思わず叫び目から涙が出そうになりました。

「ね、ね、先生言った通りでしょう。動きがシャープになったでしょう‼️」

高齢の方には、脚、足首の治療が大事だと思い知りました。

肩が痛い

「肩が、痛うて痛うて腕があがらんのじゃけど・・・・・治るんじゃろか?」

と、いきなりの電話がありました。60才代の男性患者Cさんは、左官屋さんです。右肩が上がらないと商売になりません。死活問題になってしまいます。そのため、2日前にはブロック注射をしたのですが、再び痛み始めました。

「原因は、分かっとるんじゃ・・・・一日中、天井の壁を塗りよったけん・・・無理しすぎた。」

「ここは、顔にハリ刺すゆうて聞いたんじゃけど・・・」

「顔じゃないです、頭です。」

「ほうですか・・・・痛い?」

「痛いですよ。」

Cさんは、知人からの又聞きで来られたようで、半信半疑です。簡単な説明をして、早速治療することにしました。Cさんは肩が痛いのですが、合谷診と上腕診は、共に下肢で行います。

合谷診(足の第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から始めます

膝診(膝ウラ周辺の触診)
左:胸椎(1)、腰椎(1)、脳幹(0)、大脳(1)
右:胸椎、腰椎←共に置鍼せず

左:腎(1)、肝(1)、大腸(0)、胃(0)、脾(0)、小腸(0)
右:膀胱、脾、小腸←共に置鍼せず

最も痛い診断点から置鍼すると、置鍼する数が少なくなっていきます。(0)は、置鍼しなくても圧痛点がなくなった診断点です。

「これで、肩の調子はいかがですか?」

「・・・・・あれ?上がる!・・・・どして?・・・・・肩の前側が痛いだけじゃ!」

「そしたら・・・これから、肩を狙(ねら)いますね。」

オデコの正中線から2cm左の生え際に1本置鍼。

「これでどうですか?」

「・・・・痛ない!」

ということで、治療を終え、30分ほどゆっくりしていただき、抜鍼して終了。3日後に来院の予約をして帰られました。

膝診で行く

上腕診(肘内側横紋周辺の触診)から膝診(膝内側横紋周辺の触診)に完全移行するに至ったのは、90才代のBさん存在です。とにかく、上腕診、首診で全く圧痛点が見つけられず・・・・・悶々としていたのです・・・・申し訳ない気持ちでした。ところが、膝診で圧痛点を見つけることが出来たのです。そこで、娘さんにBさんの様子を伺いました。

「先生、父の動きが素早くなってきました。やはり、足がしっかりしてきたんだと思います。」

この言葉に勇気づけられました。これからも膝診でやれると感じたのです。

昨日の診断結果を下記に記します。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)では、左足に圧痛点がありました・・・左側から施術します。

膝診(膝内側横紋周辺の触診)

左:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(1)、小脳(0)

右:なし

首診

左:腎(1)、肝(1)、脾(1)

右:なし

後頭部と側頭部の治療点に4本置鍼して終了。あとは、ゆっくりベッドで30分休んでいただきました。次回の治療が楽しみです。

肋間神経痛

週1回通院の女性患者さんのご主人が初めて来院されました。60才代の男性患者Bさんとお呼びします。Bさんは、腎臓は1個しかなく、くも膜下出血の手術もしており様々な薬を飲んでいます。その薬害のためか、全身の皮膚がただれています。Bさんは、鍼が嫌いで、奥様の当院受診の勧めも全く無視されていました。ところが、一昨日左脇腹に激痛が走り、病院では肋間神経痛と診断され、初めて来院する覚悟ができたようです。又、62才のときには、腰部椎間板ヘルニアとも診断されました。そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)の私の師匠である加藤直哉先生の著書「山元式新頭鍼療法の実践」の一部をBさんに読んであげました。

椎間板ヘルニアとは、「椎間板の軟骨が破れて、ゼリー状の髄核により神経が機械的に圧迫することで起こる痛み」というのがこれまでの説明でした。しかし近年は髄核そのものに、神経の炎症を起こす作用があることがわかってきました。ヘルニアの痛みは単なる圧迫によるものではなく、炎症によって起こるものと考えられるようになっています。そのため、神経の炎症が収まればヘルニアがあっても痛みは治まります。機械的な圧迫と言う要因を完全に否定するものではありませんが、「神経の圧迫だけで痛むのではない」と言うのが正しい理解です。また、炎症の痛みも、免疫細胞の1つ「マクロファージ」が炎症を感知して、その原因であるヘルニアを食べてくれることで改善します。そのため自然に消えていくヘルニアがたくさんあることがわかってきました。椎間板ヘルニアの90%の患者さんは、自然治癒が期待できます。

さて、最近では上腕診(肘内側横紋周辺の触診)の代わりに膝診(膝内側横紋周辺の触診)をしていますが、こちらの方が、私にとっては分かりやすいです。そのため、合谷診も太衝(たいしょう)=足の第一中足骨、第二中足骨の間の触診をします。

Bさんは、足の合谷診を含め、全て左に痛みがあります。

合谷診:左

膝診:左、頸椎(0)、胸椎(1)、腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(0)、小脳(0)

Bさんは、肋間神経痛なので、やはり胸椎診断点の第4胸椎、第9胸椎辺りに圧痛点があり、特に第4胸椎の診断点が最も痛いようです。そこで、左眉の上に1本置鍼。

「はい・・・・これで、脇の下の痛みは、どうですか?」

「・・・・・・あれ?・・・・痛くない・・・・不思議ですね?」

「この1本で、治療終了・・・・ですが、内臓の状態とかも診ますね。」

その前に、左膝の触診をしても圧痛点が見当たりませんでした。この1本で膝全体がゆるんだことになります。次に首診の診断点で最も痛い腎と、2番目に痛い心の治療点に置鍼。

首診

左:腎(1)、心(1)

右:膀胱(0)、肝(0)、胆(0)、心包(0)、脾(0)

すると、右の診断点が全て緩みました。これで終了すればいいのですが、後頭部にある胸椎の治療点にもう1本置鍼して終了(何で置鍼したのか・・・・理由を忘れてしまいました)。

もう少し記録を丁寧にしましょう!