蜜蝋

友人から蜜蝋をいただきました。蜜蝋を検索すると、

『蜜蝋(みつろう、Beeswax、Cera alba)はミツバチ(働きバチ)の巣(英語版)を構成する蝋を精製したものをいう。蜂蝋(はちろう)とも呼ぶ。

蝋は、働きバチが蜂蜜の糖分を脂肪細胞で代謝した脂肪などを、第4‐7節腹板にある蝋分泌腺(蝋腺)から鱗状に分泌したもので、口で柔らかくこねて巣材とする。当初は透明であるが、巣を構成し、巣が使用されるにつれて花粉、プロポリス、幼虫の繭、さらには排泄物などが付着していく。養蜂において蜜蝋以外のものを基礎として巣を構築させた場合、それらが蜜蝋に混入する可能性もある。精製の方法には太陽熱を利用する陽熱法と、加熱圧搾法とがあり、効率の点では加熱圧搾法のほうが優れている。』

とあります。この蜜蝋は、紫雲膏という軟膏の成分の1/3くらいの成分です。この蜜蝋にその3倍ほどの胡麻油を足して紫雲膏のベースを作るのです。わずか20gの紫雲膏で、980円。最近はお灸治療が増えているので、私のお灸治療に紫雲膏が欠かせません。それで、紫雲膏に近い軟膏を作る計画をしています。とにかく、節約、節約!

いただいた蜜蝋の量から推測すると、1~2年間の使用量を作れると思っています。Mちゃん、ありがとう!

で、物々交換。 Mちゃんに無料診察券!

人は変わる

 

人は変わる

私は、文章を書くことができない人でした。私の元嫁は、アメリカ人のライターで、あっと言う間に文章を指先で飛ぶように描いていました。文章をかくことが出来ない私は・・・・友人に手紙を一所懸命書こうとしても、書けなくて半日過ぎることがありました。もっとも、そんな半日をいただく生活が出来たのは有り難かったですが、元嫁はそんな馬鹿な私を、馬鹿にしていました。

そんなある日、

「あんた、筑波大の野球の先輩から」

と、アメリカ人の元妻ですけど、日本語が私より上手な元妻が、関東人が関西に移住して関西弁ぽい日本語を話すような変な関西弁で伝えてくれました。

「佐伯、何か書いてくれないか?」

「はい、分かりました。やります。」

と、文章を書けない私が、お世話になった功力監督のため、必死で書いたのです。文章を書けない人が、もがきながら・・・・・でも、書いていくうちに、文章を書くのって結構面白いと思い始めたのは、事実。

で、何とか形にしたのです。それを、功力先生は面白がってくださいました。そのお心が今の私に伝わっています。「功力先生、先生のおかげで文章を書くことが出来るようになりました。本当にありがとうございます。」

食の話

友人から戴いた野口晴哉先生(野口整体の創始者)の本からのコピーには、治療家としての心構え、生き方など鋭い視点が散らばっています。その中で食の話という一節があり、その一部を記載します。

『近頃、規則正しく飯を食ふとかいう科学的生活とやらが流行して、朝飯は午前七時、パン。昼食は午後一時、三杯。夕食午後八時、三杯。時間はいつも一定し、腹が決まって増減なしなどと自慢している人すらあるが、これは甚だ感心できぬ。

(中略)

時間を決めて一定した食料を搾取すると言う形式は、規則正しく見えて、その実は、不規則、不合理、非科学的なことと云わねばなりますまい。時計に腹の調子を支配されている人々の案外多いのに驚かざるを得ません。一体誰がこんなこと良い習慣だと宣伝したのでせう。

人は絶食すると体が衰弱し、命がなくなるものだと信じているために、糧食欠乏とか、貧乏の為とかで、五、六日も欠食すると、気萎え力失いヒョロヒョロしたがるものです。断食療法や断食している人々は、断食五、六週に及んで、なお元気が衰えぬのみならず、それによって健康を得、信仰に触れることさへできます。食わねばならぬと考えている人々が、食ひたい食ひたいと望みながら食へぬから、絶食によって衰弱するので、人は食わねばならぬのではないと考えて食わなければ、食はぬということも気にかからず、断食して帰って丈夫にもなり得るのです。

飢饉の時とか、山で迷ったとかで、絶食1週ついに餓死したと言うような話を聞いたが、これは餓死ではなく気死であって、人は六十日や七十日の断食で死ぬものではありません。ドイツのテレザ・ノイマンという一婦人は1926年以降、今なお絶食しているというし、私は四週間断食したが、平然としていました。食わねばならぬ、食が命を養うものだと考えているから、わずか七、八日の断食で、餓死するに至るのです。断食が死に導いたのではなく、断食を怖れたる心が、死にまで導いたのです。本来、人は絶食によって丈夫になりこそする衰弱するようなことはないのです。』

まさしくその通りです。飽食で鈍ってしまったこころとカラダを絶食で目覚めることの意味を感じるのです。

EM菌

「先生、EM菌って知ってます?」

「聞いたことあるけど、よく分からない・・・」

と曖昧な返事しかできませんでした。70才代の女性患者Aさんに、その後、EM菌の原液を100円で譲っていただきました。Aさんに日本タオルで作っていただいた袋へ、ヌカを入れ、浄化水に突っ込みもみほぐして、白い研ぎ汁のようにします。それを650mlのボトルに500mlほど入れ、黒砂糖をキャップ1杯、原液もキャップ1杯入れ、1週間ほど置きました。このEM菌とは・・・・説明書を記載します。

『昔から、世界各地にある発酵食品、例えば、パンやヨーグルト、チーズ、キムチ、納豆、味噌、醤油、酒などは微生物を利用して作られています。このように、自然界にたくさんある微生物の中には、人間を助けるものも多く、とても身近な存在であると言えるでしょう。また、人間の腸内に住むビフィズス菌などのように、環境を良くし、動植物の細胞を活性化する働きを持つ酵素や生成物を作り出す微生物もいます。このように人間にも自然環境にも役立つものを有用微生物といいます。これらの微生物は普通は単独で利用されてきましたが、条件を整えれば、微生物同士はお互い有用な共同作業ができるのです。こうした複数の役に立つ微生物を組み合わせたものがEM=有用微生物群なのです。

Effective (有用) Microorganisms (微生物群)』

大変有用で、農業、環境浄化や暮らしに役立つようです。早速、Aさんに1週間発酵したEM菌を見ていただきました。どうやら、上手くできているようです。それを早速台所の流しに流したところ、匂いが消えました!素晴らしい!!!ドンドン作っていきます!

洗濯物が陰干しの匂いで困っていたのですが、解消しそうです。

下駄と手拭い

「下駄を鳴らして奴が来る、腰に手拭いぶら下げて~」

カマヤツヒロシ氏の名曲・・・タイトルが出てこない!まあいいか・・・

この短いフレイズに二つの日本独自文化が凝縮されています。下駄と手拭いです。

手拭いの程よいサイズは、世界中どこに行っても存在しないと思います。もっとも、世界中を旅行していないので断言はできませんが・・・。元妻はアメリカ人だったので、アメリカ人の視点で物事を考える機会も数多くありました。その彼女が日本タオルをアメリカの友人によくプレゼントしていました。日本タオルは農作業時、「ホオカムリ」で帽子、日除けそして、汗拭きが出来る優れもの。冬にはマフラーの役にもなります。そして、お風呂では背中を洗うことが出来、しっかり絞ればバスタオルにもなれます。こんな便利なモノはそうそう無いと思います。それを、彼女はよく力説していました。

「日本人なら、日本タオル1本で風呂を済ます」ということに誇りを持ちたいものです。

今度は、下駄。下駄は多分、日本にしかないものでしょう。コンクリートの道になる前の日本の道は雨が降れば、水たまりが出来る土の道。石油製品が世界中を席巻する以前は、下駄が雨降りには重宝したことでしょう。まさに木の文化の日本で生まれた必然的な宝物です。この下駄を履いて裏山歩きをしているのですが、山は急斜面なのでいつの間にか右側の下駄の削れが激しくて、平地を歩くと明らかに左右の下駄の高さが違うのに気づきました。しかし、下駄なら靴と違って左右反対に履くことが出来るのです。そのため、今日から、下駄を同じ高さになるまで、反対に履くことにしたのです。何と素晴らしい履き物なのでしょう!

追伸:「我が良き友よ」でした。

猫に学ぶ


猫に学ぶ

京都の山奥・美山町に元妻、長女、長男、次女と生活していたころ、真っ白のミミというメス猫を飼っていました。ある日、ミミが左前足を腫(は)らしてテレビの前に横たわりました。よく見ると白い前足の甲にピンクの2本の筋が・・・・マムシに噛まれたのです。

そこで、ミミのとった治療法は、「何も食べず、ただただ休む」です。わざわざ、テレビの前で横たわったのは、「家族に見守られたい」という気持ちがあったのだと、思います。ミミは本能的に何も食べずじっと休むということを知っていたのです。これが、動物の本来のありようです。するとミミは、2~3日後元気を取り戻し、いつものように生活を始めました。今回、ご紹介する石原結實先生のYOUTUBEは、これに関することが載っています。興味ある方は、ご覧ください。

これから

 

これから、ゴールデンウィークを迎えるのですが、私は仕事をしたいのです。今年で70才を迎えるのですが、何一つ仕事らしいことをしていません。ですから、これからの20年が私の勝負の年となるのです。これから、これから!

なぜ鍼灸師になった?

友人から、いつ頃治療の世界に興味を持ったのか?

と、質問があったので、私の治療人生を振り返ってみることにしました。

私が、小学3~6年生のころ、夕方になるとお腹が痛くなる「神経性胃炎」を起こしていました。下痢にも悩まされていました。そんな時、父親の指圧が最高の治療だったのです。この指圧をカラダが心地よく受け入れ、緩んでいくのが分かりました。そのため、父親にもしょっちゅう指圧をしては、「ひろむ、お前は指圧がうまいのう!」と言ってもらっていました。

この言葉が、私の人生に大きく影響を与えたと思います。「絵を描くことと、指圧」では人に負けない!という自負があったようです。

また、「神経性胃炎」を自分で治す方法を医者から教えてもらい、それを続けるようになります・・・24才まで。「甘いものを食べたら、いかんよ」・・・・これが、子供の頃から医者に教わった方法です。小学校高学年あるいは中学校時代から甘いものを一切取らない生活を続けました。おかげで、「神経性胃炎」は、完治したのです。

こんな子供だったので、20才になると静岡県三島市にある沖ヨガ道場という世界的にも有名な断食道場にも通ったりしたのです。美術を専攻していたので、「美術手帖」という雑誌と、当時流行っていた「宝島」という雑誌を愛読。「宝島」は健康、気功、東洋医学などを紹介していたため、徐々に現在の仕事である鍼灸師への道へとつながっていったのだと思います。

私が20年ほど活動した「積み木」。これは、「美術手帖」と「宝島」から生まれた産物と、今になっては思います。

今後は、クリエイティブな鍼灸師として活動を繰り広げるつもりです。

レモン風呂

「石原医学大全」で、「入浴」簡単入浴剤で体熱上昇という章があります。その一節、

『冬になると、どの家庭でも「ミカン」を常備するだろう。そのみかんの皮を布袋に入れて、お湯に浮かせば香り豊かな「ミカン風呂」を楽しめる。数日干したのミカンの皮(陳皮)をそのままお湯に浮かせても良い。ミカンの皮に含まれる精油成分でリラックス効果が高まる。

生姜を一かけらすりおろして布袋に入れて湯船に入れる「生姜風呂」は生姜の温める力の凄さを入浴後の流れる汗で実感できる。

一番手軽なのは「塩風呂」だ。粗塩を片手で1つかみ、湯船に入れてよくかき混ぜてしっかり溶かす。入浴後も汗が止まらないほど強力な温め効果がある。ただし、皮膚がベタベタするので、風呂上がりにはシャワーをひと浴びして出るとよい。「生姜風呂」「塩風呂」は、温める効果が強く、凝り、痛み、むくみ、風邪の予防、改善に役立つ。』

とありますが、私は朝風呂にレモンの輪切りを一個分いれたのですが、風呂上がりにカラダがポカポカするのには、驚きました。明日は、これに塩を追加してみようと思います。

ちなみに、「石原医学大全」では、レモン風呂の効果は、美肌作り、ストレス、不眠となっています。

ヨモギ

患者さんから、新鮮なヨモギをいただきました。ありがたいことです、このヨモギをカラカラに乾燥して、ミキサーにかける事1~2分。そして出来たモグサもどきを、フルイにかけて抹茶のようになった「もどき」を取ると、モグサになるのです。この「もどき」は、ご飯にかけて食べても美味しいので、ヨモギは捨てるところがありません。

ヨモギ以外にこの時期は、山菜のシーズン。京都の山奥・美山町に住んでいたころは、フキノトウ、ワサビが家の前に流れる小川で取れ、日当たりの良くない裏庭はワラビ畑。玄関を出ると、ウドが新芽を出し、日当たりのいい山道でタラノメを取っていました。

川を超えた福井県に行く山道では、コシアブラが新芽を出していました。このコシアブラの天ぷらは、天下一品!

実家の方でもあるのかな~・・・・・