アドレナリン

高校、大学と野球部に在籍していたことで、現在の鍼灸治療に少なからず影響を、及ぼしていることを実感しています。私が幼い頃は、今のようなリトルリーグがあるわけもなく、軟式テニスボール(当時10円)をグーした手で打つ「6むし」が大流行り。日が暮れボールが見えなくなるまで遊んでいました。中学では、無理やり剣道部に所属。全く興味がないので、初段さえ取ることができず・・・勉強ばかりしていました。そんな私が高校1年の2学期から、野球部に入り下宿生活。高校に入って思い知ったのは、頭の質が違う連中ばかりの集団に来てしもた!・・・・で、勉強を捨てて好きな野球をしよう!

単純明確な高校生活は、全く悩みなし。それから、必死の2浪生活。なんとか志望大学に滑り込み・・・・最初の3〜4ヶ月は芸術論(芸術専門学群在籍)をかわす毎日・・・・飽きてきて・・・・・スポーツしよう!と野球部に再び入ったのです。

そんなご縁で、高校、大学の野球部の学生さんが自然と来院してくれています。今日も20才代の野球部Aさんが来院。

「野球していて怖いのは、試合中アドレナリンが出過ぎていて、左太ももが怪我しているのに、全く痛くないことなんです。」

Aさんは、ピッチャーなので投げるたびに左太ももに負荷が相当かかっているのに、アドレナリンのおかげで、痛みを全く感じなかったそうです。試合後、極端な左太もも痛に襲われ、左太ももを上げる事さえ出来なかったそうです。

野球をしていて、怪我をしたことがない私にとって、このような経験談を聞くことが、治療の肥やしになっていくのだと、つくづく感じたのです。