50才代女性患者Aさん、皮膚に引っかき傷を作った結果、全身にアレルギー反応(発疹)が出てしまいました。繊細なAさんは、この時期に度々(たびたび)あるそうです。
いつもの様に腹診をし、お腹のコリを見つけ、足の大切なツボに鍼を刺して、お腹をゆるめます。次に首のコリを診て頭皮に鍼を刺し置きします。
Aさんの右手近くに立っていたので、何となく右手の母指球が目に入りました。いつの間
にか、手に取り押圧。特に気になった訳ではないのですが、こういう自然な動きは、案外うまくいくことがあります。
今回のAさんは全身に発疹があるため、『皮膚に軽く触れるだけの操法にしよう!』と徐々に思い始めました。Aさんの右手母指球と、右肘内側の圧痛点に左右の中指を軽く置きます。しばらくすると、
「先生、右指先からお腹に流れて、Mの字を描く様に、左指先まで流れています。面白いですね~~」
「今度は、右手から右足に流れてお腹に行って、左足に流れ、左手の中指まで流れています。はっはっ・・・おかしい❣️」
「あれっ、今度は胸の方から波の様にサラサラと下がっています❣️」
Aさんの右手に触れていた私の手を、右足親趾の圧痛点に移動しました。すると、Aさんから次の様な言葉が、
「直(ちょく)で頭に来ています。そして、鼻が凄いことにになっています。」
しばらく経って
「右足から右手に流れています・・・・・・あれっ、今度は、クロスして反対側の手に流れています❣️」
Aさんの様に繊細な方は、感受性が豊かなため、ツボの流れを体感できるのだと思います。この様な人々の証言から統計学的に、ツボの流れが明らかになっていったのでしょう。
今回の体験を通してAさんカラダがどの様に変化したのか、次回伺ってみようと思います。