山元リハビリテーションクリニックのレポート第4弾。
車椅子で来られた40才くらいの女性患者Dさん。
カイロプラクティックの治療を受けた際、頸部のヘルニアとなり、車椅子生活を余儀なくされたようです。また、手の人差し指にブロックが落ち、両腕がほとんど上がりません。
山元先生の前で、車椅子生活になるまでの経緯を淡々と話してくれました。
「今日は、背中が殴られたように痛いです。」
山元先生は、Dさんの親指と人差し指の間(合谷=ごうこく)を診察し、おでこに鍼を刺していきます。刺すたびに、
「ちょっと、腕あげてみて~」
最初のうちは、なかなか上がりませんでしたが、徐々に、左腕が上がるようになり、
ある時から、急に右腕の方がよく上がるようになってきました。
「目が開(あ)いた!」
目を驚いたようにパチリ、パチリとするDさん。
「流れるような感覚が腕にあります。」
次々と状況説明をしてくれます。
「あれっ、右の肩が痛くない❣️軽くなって・・・・(肘を)後ろに引ける・・・」
今まで、おでこに鍼を刺していた山元先生、今度は側頭部を押圧し、注射を側頭部に。
「ん~~、来た❣️」
Dさんの両腕が、上まですうーっと上がります。先生は、反対の側頭部にもう一本注射を打ちます。
「わあ~~10kgの重りが取れた~~、先生は、私の鍼ポッター先生❣️❣️」
と、Dさんは、先生をハグしたくて仕方ない様子でピョンピョン。
ニコニコ顔の先生が、
「人間のカラダって、どこになんがあるかわからんネ~~」
90才のご高齢の山元先生が、次々と患者さんを治療される姿は、神の領域です。
「治療家とは、かくあるべし」と無言の御言葉をいただきました。
今回のセミナー程、衝撃を受けたことはありません。セミナーを企画してくださった原正和事務長はじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
また、愛媛松山と宮崎までの往復運転(途中フェリーに乗車)をしてくれた弟である事務長、
「本当にありがとう!もう少しマシな治療家になりたいと思います。」