92才の女性患者Aさん、本日は2番目、3番目、4番目の両足指が痛いそうです。そのため、靴を履いて外を散歩することが出来ません。
ゆっくりベッドに寝ていただき、足ではなく手の人差し指、中指、薬指にお灸をすることにします。足の指の痛いところと、同じ位置の手の指に1~3壮します。
「それでは、ゆっくり起き上がって下さい~~・・・歩いてもらって、よろしいでしょうか?」
「・・・あまり痛くは、ないです・・・靴履くと、どうか分からないですけど・・・」
ある程度、良くなっているようです。
続いて、左足首の外側圧痛点に、指を軽く添(そ)えるだけの操法を初めます。しばらく経つと、
「なんか、反対側の右足の中指だけに痺(しび)れと痛みが集まってきたの!」
「そうですか? そうしたら、その指を意識して、ゆっくりとそこに息を通すようにしてください。1回通したら普通呼吸を2~3回して、またゆっくりと息を通して下さい。」
しばらくすると、
「なんか、こむら返りしそうなの!」
「あらっ、右の足ですか?・・・・そしたら!」
と、右足ウラをしっかりと抱(かか)えて、ふくらはぎをゆっくり伸ばします。
「あ~~気持ちいい!」
どうやら、これを機に指先の痛みが随分なくなったようです。
今度は、痛みが集まってきた右足の3番目の指と同側の中指。この指の圧痛点に軽く触れます。しばらくすると、
「もう、足先に痛みは無いけど・・・ここが痛くなった。」
Aさんは、右脇腹を押さえます。
「そうしたら、この触れてる指と別のところ(ソマトトープで胸部)を触れますね~~」
「あれっ、痛くない❣️」
「足の痛みはどうですか?」
「大丈夫です。」
「今日は、このくらいで、終わりにしましょう。明日、様子を教えてください。」
明日の治療をお約束して、本日は終了。