膝を肘で治す

20才代の時、左半月板損傷。40才代より痛み始め、去年9月に来院。

膝の痛みがなくなり(4カ月程、調子が良かったそうです)、痛みが出ると、突然来院されるパターンの60才代男性Aさん。

入梅で低気圧となり、カラダが浮腫(むく)み始めると、全ての毛細血管が拡張するため、血流が悪くなります。血液が同量であるため、太い血管の流れが悪くなります。

元々血流が良くないAさんの膝が、低気圧で浮腫(むく)み始めると、痛み始めます。

「先生、今、病院におるんじゃけど、立ち上がったら膝に激痛が走ってたまらんのです。突然で申し訳ないんですが、予約取れるでしょうか?」

「それは、大変ですね・・・16:30じゃったら、取れますが、いかがですか?」

というわけで、16:30Aさんが来院されました。

「先生、3か月前から、膝が徐々に痛なってジョギングが出来んように、なっとったんです。今は歩いたら激痛が走って・・・・」

早速、合谷診、上腕診と進みますが、Aさんは、特に左膝の激痛なのだから、それに集中しようと思い、

Aさん、膝のどこが痛いですか?」

「ここです・・・・(左のお皿を両手で覆っています)」

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、左膝は左肘で治す手技もあります。今回は、これでいきます。左肘の圧痛点4カ所に、寸6(50mm)3番鍼(直径0.2mm)の単刺(刺したあと、直ぐに抜く手技)。

Aさん、膝どうですか?」

膝屈伸をするAさん。

「あれっ・・・・痛ない・・・歩いてみてもええですか?・・・・痛ない・・・先生、どしたん、また、腕上げた。」

「ほうなんです・・宮崎の山元先生に、なろたんです。」

これで、終了(10分)も申し訳ないので、ベッドに仰向けになっていただき、足ウラに左右3本ずつ置鍼。フォークソングを聴きながら休んでいただきました。

それにしても、「膝を肘で治す」は凄い❗️