茅葺民家

本日がロンドクレアント京都出張治療3日目、最終日です。

ロンドクレアントは、画廊ではありますが、コンサートの会場に早変わりする事があります。30~40のパイプイスをコンパクトに収納する棚が、壁面のウラにあるのです。非常に合理的なスペースとなっています。

この合理的空間の源流は、美山町の大きな茅葺民家にあります。ここのご夫婦がロンドクレアントに引っ越す前は、美山町鶴ケ岡盛郷(もりさと)という集落の元庄屋さんのお家で生活されていました。現在は、次男の梅棹レオさん夫婦が、「ゆるり」というお食事処を経営しおはよう朝日(6/18)というテレビ番組で紹介されています。

この茅葺民家が、日本文化を今に生かしている至宝の空間です。

元々、茅葺民家は縄文時代の竪穴式住居から進化し、田の字型で大黒柱のある空間となりました。この田の字型空間は、ふすまを外すと、大宴会が出来る場と早変わり。

ひと昔前まで、結婚式もお葬式も全てこの空間で行なっていました。これが、本来の日本家屋。

美山の梅棹邸は、この空間を上手く利用して、コンサートを年に5~6回。多い時は80名くらい収容出来ていました。

数年前には、 義母のお葬式を身内でされたそうです。

「そこら辺にある野花を集めて、こじんまりとした、それはそれはええお葬式やったわ。」

と、ご主人のマヤオさんがしみじみ語ってくれました。

本来の日本人の生活は、この空間のように、敷居の低い応用力のあるものだったと思います。

私の治療法も敷居の低い、臨機応変なものになるよう、心がけたいと思います。