もっと早く首診が出来ていたら・・・

「先生、今日調子が良くて、頭が痛くないんですよ!だから、今回はキャンセルしていいですか?」

3年前から頭痛に悩んでいる40才代の女性患者Cさんから連絡があったのは、先週のことです。そして、本日の治療となりました。

「Cさん、体調いかがですか?」

「先生、それが体調いいんです・・・頭痛を忘れている時が多かったんです。でも、昨日から後頭部と左アゴに痛みが出てきたんです・・・・」

「でも、良かったね~、ホントに良かった❗️・・・何が効いたと思う?」

「・・・・よく分からない・・」

「ボクもよく分からんのよ・・・・」

などと、会話をしながら、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋触診)、首診をしながら、頭に置鍼をしていきます。特に今回は首診で、左右の側頭部にしっかり置鍼をしました。前回の治療で初めて、首診をし、左側頭部(Y点)に置鍼したので、もしかすると、側頭部(Y点)の置鍼が効いたのかも知れません。

今回も、首診をした後、側頭部のY点(東洋医学の12経絡を表す12内臓点)に置鍼すると、一瞬で首のコリが取れることが多いのです。左側頭部に12本置鍼、右側頭部に6本置鍼することになりました。結果、Cさんの頭痛もなくなり、首が軽くなりました。

後は、肩甲骨に左右14カ所に鍼を刺して抜きます。これで、Cさんの肩もずいぶん楽になりました。施術の最中、Y点の12内臓点の結果の凄さを痛感していました・・・もっと、早く首診が出来ていたら、Cさんがもっと早く治っていたのでは・・・・と、申し訳ない思いでした。

もっと、謙虚に勉強します。